鎖骨のリングが意識の中に誕生したら、実際に動かす事を練習していきましょう。
その為にリングのイメージをしっかりと作る必要があります。
鎖骨のリングとは『第一肋骨』と『鎖骨と肩甲骨』を組み合わせたものです。
姿勢の悪い方や、首肩腕に不調がある方に於いて、この鎖骨のリングが『前傾』に固定されてしまっている事が多くあります。
後ろ(第一胸椎)が上がって、前(胸骨柄)が下がる状態です。
リングを動かすポイントは、 前(胸)を上に挙げる動きになります。
私は、様々な体操の指導を行う場面で『胸を上に挙げてみてください』ってお話をしています。
そんな時、多くの方は胸を上げる事が出来ませんでした。
胸を上に挙げる為に、意識が胸に行くのでしょう。。
胸を上に挙げる筋肉は胸にはありません・・
それ故に、どんなに胸に意識をして力んでも、胸は何の反応も出来ず、鎖骨(胸)が上がる事は無いのです。。
《 体の動きは裏側が仕切っている 》
☆ 鎖骨(胸)を上に挙げる為には、『肩甲骨を下げる』事が重要になります。
ポイントとなるのは『胸骨柄』です。
肩甲骨を下げると胸骨柄は上に挙がる事が出来ます。
肩甲骨を下げながら胸を上に挙げようとすると…↓
鎖骨(胸骨柄)は上に挙がります。
鎖骨と第一肋骨は『胸骨柄』で繋がっているので、『胸骨柄』を動かす為には、肩甲骨を動かせば良いわけです。
肩甲骨を下げると…
胸骨柄が上がり始めます。
図①
リングを動かす為には、肩甲骨が主導権をもって動く事によって成し遂げられます。
イメージが出来ても、なかなか思うように動かないものですし、動かす事は困難だと思います。
そこで、動くようになる為の体操があるのでお伝えしていきます。
その為に、次回は『リングの後ろ側』の第一胸椎についてのお話をして、そしてからの体操へと進みましょう。( ̄^ ̄)/
今回のポイントは『肩甲骨を下げる』→『胸が上に挙がる』というイメージを作る事です。
胸骨柄って『胸骨』の一括りになっているのではなくて、骨盤と同じように複数の骨で作られた 関節 とみることにしています。。
関節である以上、動く事が必要です。
図①をみてなんとなくそんな風なイメージを持っておいて下さいね ♪