『腕を真っ直ぐ上に挙げて、 肩甲骨と肋骨を真上に伸ばし続ける』
これが 背のびのコツです。 呼吸法と共に 息を止めないで、両腕・肩甲骨と肋骨を 真上に伸ばしてゆきましょう。
(両腕は耳の横が良いです。)
背のびの時に、息を止めちゃうと『酸欠』 になっちゃいますよ。
「ん゛~っ!」って 息を止めて背のびするのは ひとまず横へおいておきましょうね。
あと、『背のび』の時に 後ろに反らしているのをよく見ます。
これは 背中は伸びていなくて、緊張して縮めていますし、伸ばしているのが 背中ではなく腹伸ばしになっています。
これは『上体反らし』と言う事になりますから、『背のび』とは分けておき、それぞれの狙いを明確に使い分けるべきだと 思います。
《ねらい》
・内臓のストレッチをする。
・内臓を持ち上げる。
腹式呼吸や 胸式の深呼吸と、背のびを組み合わせる事によって、肋骨の中の臓器や腹部の臓器は持ち上がり、ストレッチが出来ます。
重力により、可能な限り下がりきってしまっているであろう内臓を 持ち上げる事で、下腹部の子宮・ 腸・ 膀胱などが、上から圧迫され続けている状態から解放してあげるのです。(^-^)/
解放される時は、下腹部が気持ちいいですよ。
きっと内臓は元気になると思います。
私だと 背のびを始めて、2、3回の呼吸の後にゆっくりと内臓が持ち上がってくる感じです。 ( 腹筋と背筋の内側の、きっと腹膜なのでしょう。そこが 「ずるっ ずるっ」と 動く感じがあります。)
内臓の反応は 伸ばし始めてから、後からついてくる感覚です。
立っての姿勢で行っても、座っても、寝てても出来ます。
両腕が挙げられない方は 手を下ろしていても背のびは出来ます。
手は下ろしたまま、肩甲骨と肋骨を 持ち上げる感じで伸ばしてゆく事で、効果を得られますので、寝たきりの状態である方は、練習してみて下さい。
きっと良い事があります。。。
次に、
・背骨の歪みを正す。
・骨と骨のつまり感を抜く。
これは 上記の背のびで 効果を得られます。
伸ばしてゆく時のコツは、 肩の力で持ち上げるのではなく 、肩甲骨と肋骨を上に 上に 上げてゆく感覚です。
肩に力が入りすぎると、肩がコリますよ。f(^_^)
・骨盤の歪みの調整。
・角度の調整 骨格のニュートラルを求める。
これは 立った姿勢で行うのが一番効果的です。
しっかりと調整をかけるやり方と、その仕組みについては 後に『骨盤』のお話をお伝えする時に、詳しく説明させて下さい。
ひとまず、立って 気持ち良く背のびをする事で、骨盤の歪みの調整と角度の調整、ニュートラルを求める事は出来ていますから、安心して取り組んでみましょう。
まずは 背のびによって、
「重力の定め…下がる内臓」を持ち上げて 内臓を調える事。
そして、内臓の感覚を少しでも得られるようになる事。。
そこを重視して取り組んでみましょうね ♪
内臓の感覚をつかめるようになる時に、
今日の疲れた部位、頑張りすぎて調子を崩している部位が「違和感や 張り感、突っ張り感 」などで声を聴かせてくれます。
気になった部位が 心地よくストレッチ出来るように ここで一工夫しましょう。
例えば、上体を伸ばしたまま 横へ倒すように側面を伸ばしたり、
あるいは捻ってみたりして下さい。
軽く痛みがあっても、『心地よさ』が同居 していれば、続けて良いと思います。
心地よさがあること・・
それが 力のさじ加減の大事なポイントです。
(痛みしかない 嫌な感じがする時は、止めておきます)
ある程度 背のびをしたら 少し休んで。。
再び 背のびをしてみて下さい。
先ほどの 内臓の『違和感や突っ張り感』などは、どうなりましたか?
消えているかも知れないですよ。。
消えていたならば、きっと体に良いことがあったのです。
体との対話を大切に、体の声を聴きたいって思うようになります。。。
体を扱う自信も出てきます。
今日はどんな感じがするのかな。。?