健康随筆 『健勝祈』

体の調整法を紹介 ・ 日々の綴り

骨盤調整法⑤ 『下から上に圧をかけるのだ』

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 今回の調整法は、以前の骨盤調整法③に関連した応用のイメージという感じです。

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 今回は骨盤を『下から上へ締め上げる』調整法をお伝えしますね。。

 

 骨盤は開く方向へずれる、歪むようになると、あちこちの痛みや可動域の制限等の不調に陥ります・・

 正しく調った骨盤を正三角形にイメージすると、不調の骨盤はひし形や多角形に歪み始めて、骨が体重を安定して支えられなくなって、筋肉や靭帯へ過度な負担と緊張がかかることになります。。

 

 そこで骨盤を中心へ向かって締め込む体操をして調えるのですが、これは以前の骨盤調整法③でお伝えしたお話でした。。

 ここに今回はバリエーションを加えてより的確に骨盤の調整が出来るようになりましょう。。

 

 《 骨盤を締め上げる 》

締め込む締め上げるの違いがありますので説明いたします。

今回は締め上げます。

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 赤い線の面を使って、まずは骨盤に圧をかけます。 骨盤に圧をかける時には、お尻の力を抜いておいて下さい。。

 この圧を持続させるだけでも骨盤調整の効果があります。。(>_<)/

 ここから締め上げるんです。

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 手でお尻をさすり上げるように腰へ向かって、下から上へ、下から上へと締め上げましょう。

 上から下へ往復しないようにします。

上から下へさすると、骨盤は開きます…

 勇気のある方は、ほんのりと試してみますか?(^^; 腰が違和感と気持ち悪さでダルくなります…

 

 手と前腕(肘から手首)を使った面の圧(面圧)を

ジワジワと骨に効かせつつ、下から上へと締め上げるんです。。

 それほど力強くしなくても良いです。

女性の力でも充分に骨盤は反応してくれます。。

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 腕がしんどい方は、肩甲骨の意識を確認して下さい。

 肩甲骨からの腕を意識出来れば、力はそれほど必要なく圧をかけられるのです。

 ある程度締め上げたら、上の辺りで手をとめて、『上半身を軽く反らします』

 上半身を反らす時には、股関節を軸にして反らしてゆきます。

 つまり、腰から反らそうとしない事。。

背骨は竹のようにしなるイメージでいて下さい。

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左右2枚の骨盤が、竹のような背骨をグリップしてゆくイメージです。

 

 骨盤がきれいに仙骨をグリップしている感覚を掴んで下さい。

 骨に圧を感じる感覚は『じわっと、心地よく、ほどよい痛み』で感じる事が出来ると思いますよ。。

 既に腰痛がある方は、圧をかけると痛みが先行して鋭い痛みを感じますが、圧をかけて締め上げた後に『先程の腰痛が軽減していれば、痛みを感じても行って良いでしょう。』

 多少の痛みを伴っていても、心地好さが同居していれば大丈夫です。。

 

 私は今日も骨盤の締め込みと締め上げを行いました。。

 大きな荷物を運ぶ事になり、お尻でバランスを取りながら何回か運びました。

 運んだ後、毎回骨盤の調整をしました。

すると疲労はありますが、腰に疲労が蓄積する事もなく、無事に終える事が出来ました。

 

 他の方は腰を叩いていました。

ある方は、腰を反らしていました。

しかし終わった後も、腰は曲がったままで、痛い痛いと言っておられました…

 

 私は腰を反らす事なく、お尻から上半身を反らせていましたので、腰に負担はありません。

 反らす軸が腰よりも少し下の股関節が軸となっているのです。。

 そもそも、上半身が真っ直ぐに起きて来ないのであれば、太ももの前の付け根にある『ロック』を解除しなくてはいけません。。

 

 この辺りが日常生活の動作の中に、自然に組み込まれているのが理想です。。

 その場その場で対応出来る事が大切なのです。。

 

 体を使って生きているのですから、お体の使い方くらいは上手くなっていかないと変ですもの。。(●´ω`●)/

 

ねえ♪

 

 

 

 

 

ストレッチの考え方④ 『伸ばすには、時間をかける事。。』

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 ストレッチをして筋肉やスジを伸ばすと、良いことが沢山あります。

 ・関節の可動域が大きくなります。

 ・疲労が回復します。

 ・運動時や仕事中の怪我を予防出来ます。

 ・運動能力が向上しますから、スポーツのパフォーマンスのレベルが上がります。

 ・筋肉の出力が上がります。

 ・血管も伸びやかになります。

 ・内臓の働き『リズム、周期』が良く調います。

 ・体を動かす際の『ブレーキ解除』により体が軽く動かせます。(次回に詳しくお伝えします)

 ・『ブレーキ解除』により、疲れにくいお体になります。

 

ざっと挙げただけでもこれだけ良い事があります。。

ストレッチは素晴らしいのです。

 

 私は ストレッチにかける時間を、一動作につき、 10分以上かけるように指導しています。

 開脚であれば30分かけて行っています。。

 

 ストレッチは時間をかけて…

筋肉やスジは、じわじわ… じわりじわり… と伸びてゆくのです。。

 

 多くの方のストレッチはせいぜい1分無い位の時間だったり、『いっちにー、さん、しー』と掛け声かけて伸ばしたり戻したりしています。。

 これはこれでスポーツ前の準備になりますが、 可動域を広げてゆく調整にはなりません。。

 

 《 時間をかけてゆっくりと開脚する 》

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まずは脚を広げて ぽてっ と座ります♪

 

そこから 骨盤を立てて姿勢を作ります。

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お尻を後ろに引いて、頭は前方へ。

 

 骨盤を立てたら、前屈します。

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 これが今日の私のスタートの目一杯の柔らかさです。(T-T)
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 肘は床に付きません…

あちこちが固まっていて、結構痛いです。

 

 ここからがストレッチの醍醐味ですからね。。

 足腰が痛くても、肩甲骨をグリグリ動かして

柔軟性を作ってゆきます。

 動きは肘から肩甲骨が主導権を取ります。

腰や太ももは『伸ばして貰う側』となり、力を加えません。。

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肩甲骨をグリグリして肘は前方へ

頭は床へ…

呼吸を深めに…

吐くときに伸ばす…

 

…10分経過しました。。

すると…

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肘が床に付きましたよ~(´ω`)♪

足腰は何にもしてません。。

・足先をゆらゆら揺すって股関節が動くようにしてサポートしても良いです。。

 

ここからさらに10分継続して頑張ります。。

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時間を無駄にしないように、スマートフォンで調べものしたり… 本を読んだりしていたら良いと思います♪

 肩甲骨をグリングリン♪ 肘は前方へ、頭は床へ…♪

そして…10分経過・・

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 …頭は床に付きましたよ(>_<)/♪

 

 自分で満足の行く柔らかさであり、伸び具合になりました。

 

 多くの方のストレッチは時間が短すぎます。

テレビでも様々なストレッチが紹介されていますが、一つの動作に20分、30分とかけていたら、番組が成り立たないでしょう…

 

 筋肉やスジはじわりじわりと伸びてゆくのです。

 10分位からが 美味しいポイント なのです。

 そこを捨ててしまうようなストレッチは随分勿体ないのです。

 関節の可動域は誰でも広げる事が出来ます。

柔軟性も高める事が出来ます。

殆どの方は 美味しいポイントに辿り着いていないのです。

 美味しいポイントは、時間をかければ誰でも辿り着けるのです。。

 

 今回の開脚ストレッチに於いて、時間をかければかける程、太ももの付け根にある『骨盤ロック』が発生します。

 開脚の後はロックを解除して仕上げましょうね。

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 どこがロックの箇所なのかは解らない方は、過去のお話を振り返って下さいませ・・・

 

 自らの実験で、ストレッチを3時間程かけた事があります。

 自分史上、最高に(ほんの僅かですが)足は開きました。

 そして体も前に倒せる感じになりました。

それはそれで、思った通りではあったのですが、驚いたのは翌日の事です。

 何と、『筋肉痛』になっていたのです。

この痛みは、故障に伴う痛みとは明らかに違いました。

 鍛練による、筋肉痛と同じ痛みです。

『心地よく痛む世界』

もしかしたらおじいちゃんおばあちゃんも、ゆっくりと時間をかけたストレッチに取り組むと、筋力が上がるかもしれませんよ♪♪

 

 私も自分自身を使って実験(実践)をつんでゆきますからね。。

 体は嘘をつきませんから。。

 それ故に、年を重ねる事は、実に有意義な事だと感じています。。

 

ね(>.<)y-~♪

 

 

 

 

 

ストレッチの考え方③ 『内臓も血管も神経も伸びます 柔らかくなります』

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 ストレッチの目的は、硬くて伸びなくなった筋肉や靭帯(スジ)を伸ばして、柔らかく、伸びる状態にする事。

 そして関節の可動域が大きくなる事を目指して取り組む事でしょう。

 ストレッチの良い効果は、筋肉やスジや関節への影響だけにとどまらないと、私は想っています。。

 ストレッチの効果は、 内臓、血管、神経 にも及ぶと考えていますし、その実感もあります。。

背のびは内臓のストレッチ
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 背のびをする時のコツでお伝えしていますが、肩甲骨と肋骨を真上に持ち上げるようにする事です。

 このストレッチでは内臓が上に持ち上げられます。

 日頃から地球の重力引力により、内臓は下へ下へと下がり続けて、上にある臓器は下の臓器を押し潰しているイメージを持っています。

 下に下がる圧力はやがて下腹部からはみ出る勢いで下腹をだらしなく押し出してゆきます。。
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 上から押し潰された臓器とは、きっと腸や子宮や膀胱などでしょう…

 これまでに背のびを指導した方の多くは、便秘が解消したり、生理痛が緩和したり、頻尿が解消したりしました。。

たったこれだけの事。。

 このような見方で体を考えてみれば、誰にでもわかる事だと思います。

 

 《 マッサージと指圧の施術から見えている事 》

 自分でお腹を日頃から触っていると段々とわかる事ですが、内臓も硬く凝ります。

 

 硬くなるのは、2つの世界があります。

1つ目は『充血うっ血の  』赤色のように…熱と炎の世界と例えましょう。

2つ目は『貧血の 』青色のようであり、冷たく冷えた機能不全の世界と例えましょう。

 私はこの両極の2つとも硬くなっている 事に注目しています。

 《不調に陥っている内臓は硬くなっている

 言い方を変えれば、

不調の内臓は、他の健康な臓器に比べて柔らかくなっている事が無い。。

  であれば…

硬ければ柔らかくすれば良い、と見る訳です。

 自分でお腹をマッサージしたり、指圧するのは良いことです。

 その方法はまたの機会にお伝えするとして、

今回はストレッチ(伸ばす)事が内臓にも良いと言うお話です。

 だらしなく、下へ下がりまくった内臓を上に持ち上げる体操… 生きていく上で必須だと想うのですが、取り組んでおられる方は殆どいません…( 。゚Д゚。)

 背のびをすると、内臓が上に持ち上がる実感と共に、 内臓のストレッチ(伸びる)感を感じられる事でしょう。。

 試しに背伸び前にお腹を圧してみて、その硬さを確認してから背のびをして、改めてお腹を触ってみて下さいませ。。

 幾分か柔らかくなっていると思いますよ。。

 

 柔らかくなっているという事は、実とか虚の状態が自動的に改善されているという事なのだと捉えています。。

 実であろうが、虚であろうが、どちらでも良いので柔らかくしておきましょうね。。

 

 内臓もストレッチ出来るという事です。

 

ここに腹式呼吸も内臓を柔らかくする効果のあるストレッチと見る事が出来ます。
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 大きく腹式呼吸を行うと、お腹はストレッチする事になります。

 意識を内臓に集中して行えば、内臓の感覚が捉えられるようになります。(^-^;

 

 《 血管も神経も伸びるんです 》

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 前屈を行っています。

この時、筋肉を伸ばしているのですが、同時に『血管も神経』も伸びています。

 

 ストレッチすると血管も伸びやかに弾力を養う事が出来ます。

神経も同様です。

 血管は筋肉や骨格と違い、頭の脳から足の指先にかけて繋がっています。

 極端に言えば、前屈をすると脳にも伸びやかな刺激が訪れているのかも知れません。。

 血管は硬くなるとマズイです。 命に関わる不調に繋がります。

 なので日頃から筋肉を伸ばす意識に加えて、内臓と、血管も柔らかく保つ様にストレッチを行ってゆきましょう。。(>_<)/

 

 柔らかくしてからでないと、硬い所は伸びないので…

 内臓を柔らかくしてから伸ばすにはどうしたら良いのでしょうか?

 

 柔らかくするのは『腹式呼吸』ですよ。(>_<)

腹式呼吸で大きめにしっかり動かすと、内臓はほぐれてきます。。

 そしてから背のびを行ってみて下さい。。

 腹式呼吸をしないで背のびをするよりも、腹式呼吸を行ってから背のびをした方が、ほんの僅かでも上に伸ばせると思います。

 

 こんな実験(実践)を日々積み重ねてゆきましょう。。 お体と会話の出来る状態へ、体を使って生きている実感に溢れだします。。

 今まで無かった感覚を携えて生きていく事が出来るのは幸せな事です。。

 

 内臓を上に持ち上げるストレッチ。

血管も伸びやかになる為にもストレッチ。

骨格を締め込む事で骨格のフォローが出来るストレッチ。

 

腹式呼吸やマッサージ等で、柔らかくしてから行うストレッチ。。

 

やみくもに伸ばしているストレッチでは、お体の不調は改善しないでしょう・・・

 

ね(>.<)y-~

ストレッチの考え方② 『骨の安心と筋肉の安心』

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 《 骨格の歪み 》骨格由来の不調と言えば、多くの場合『歪み』でした。歪みとは、骨格の噛み合わせに於いて、若干の外れ気味である事が多いです。

そうは言っても 外れ気味と言うのは、『骨がしっかりと外れて(脱臼)いるわけではありません』

 

 まあそんな事で、多くの場合外れ気味の骨格がいびつな歪みを作り、それ故の痛みとか可動域の減少とか、内蔵の不調が起きていて

、長期に渡り放置する事により、骨の変形に至るのを見てきました。。

 見方を変えれば、骨格の歪みに於いて、外れ気味の反対の『咬みすぎ』『擦れてる』世界からの『変形』もあるのですが、これについてはまた別の回で調整法と見分け方をお伝えしますね。

  通常の生活で体験する、関節の痛みや軽い痺れやダルさなどは、ほぼ骨格の歪みが関与している事が多く、そこに連動して筋肉の緊張が見られました。

 

 《 筋肉の緊張 》筋肉の緊張は運動による疲労で起きています。 疲労の場合は休息を取る事によりかなり弛み回復しますが、ストレッチをして伸ばさないと最後の一伸びが出来ない硬さを維持してしまいます。。

 つまり筋肉はしっかりと休ませても、伸びやかな筋肉には回復しないという事です。

 筋肉が最高の状態にある為には、柔らかさと伸びやかさが両立していないといけません。

 

 触って柔らかいだけでは、伸びやかさを確認する事が出来ません。

 伸びやかさを確認するには伸ばさないとわかりません。。(^-^)/

 そこで伸びやかさを確認する為にもストレッチ(伸ばす)のですが、せっかく確認のストレッチをかけるのですから、 もう一伸び頑張れば素晴らしいストレッチとなります。。

 筋肉は伸ばしてもらうと、関節の可動域が広がりますし、筋肉の出力も上がります。

 また回復力も上がりますから、 良いことしかないはずです !!! (>_<)/

 

 そんな素晴らしいストレッチなのに…

なのに… なのに…  

 ストレッチをしても可動域(関節)の不調(痛み等)が改善しない事が良くあり、また場合によってはどんどん悪化するのを沢山見てきました。

 

 《 ストレッチしても改善しない理由 》

それは『骨が開いてゆく』『骨が外れ気味』になる。それがストレッチだからです。。

 既に骨が開く方向に歪みがある時、筋肉はどのような状態になるかと言うと…

『筋肉は硬く凝り固まって、それ以上歪みが悪化しないように、骨を支えるように緊張して守っているんです。』

 長期になると、さらに筋肉やスジが骨や他の筋肉にこびりつくように癒着する世界もあります。。(これはいづれ改めてお伝えしますね)

 そのようになってまで、筋肉は骨格を守ろうとしているのです。。

 その筋肉を伸ばそう、伸ばそうと頑張ると筋肉は『やめて、やめて…』と言ってるように更に硬さを増してしまう事もありましたし、

 筋肉を伸ばす行為により、骨格も更に外れる方向へ歪みが進行してしまい、不調の症状はストレッチすればするほど悪化してゆくのです。。

 

 骨格が安定している方はストレッチをしても何も問題なく、ストレッチの恩恵を存分に享受出来ます。

 しかし骨格が外れ気味の方の場合、ストレッチは状況の悪化をたどります。

 骨は外されたくないのに…絞め込んで貰いたいのに、ぐんぐん骨は外されるように伸ばされるから…

 これがストレッチをしても改善しない理由です。。

 

 ・骨は外されたくない。  絞め込んで貰いたい。 

筋肉・いつもしっかりと伸ばして貰いたい。

 

《 関節という場に於いて 》

関節は骨と筋肉で構成されています。

関節には、骨と筋肉の言い分があります。

骨は絞め込んで貰いたい。

筋肉は伸ばして貰いたい。

 

ストレッチをすれば筋肉は喜ぶけれど、骨は悲鳴をあげている…

 

 今回は『腰、骨盤、股関節』を例にして、骨と筋肉を上手に調える方法をお伝えいたしましょうね。。(^-^)/

 

 『 骨が外れてしまうストレッチ (T^T) 』

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 さて、このストレッチ、良く見る事のあるストレッチです。 この写真ではどこかの骨が悲鳴をあげています…

『外れちゃう…』その箇所は何処でしょうか??

 

正解は『左側の股関節と左側の骨盤』です。


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左足を組んでいます。

このまま上半身を左側へ捻るストレッチです。

行ってみれば、左股関節と左骨盤が引き剥がされるような感覚を感じ取れる方もいます。

 

 骨格にそもそも歪みのない方は、気持ち良いのでこのストレッチで何も問題はありません。

 

 《 骨が外れないストレッチ

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 この方法は、股関節も骨盤も、骨にロック(固定)をかけているのでストレッチして筋肉を伸ばしても関節はびくともしません。(^-^)/

 姿勢の違いはわかりますか?

左足を 組むか 組まないか の違いであります。。

 腰や足に痛さ等があって、この不調を調えたい方がストレッチをするのであれば、腰に関しては足を組まない方法を行って見て下さい。

 

 骨は安心していられます。。

そして筋肉も安心して伸びる事が出来ますよ。。

 

 

それでは おさらいしてみましょう。

左右を入れ替えています
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この場面、ピンチを迎えるのは、右の股関節と右の骨盤です。

股関節や腰に痛みがある方は↓

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この、ロックをかけた姿勢でストレッチをすると良いと思います。。♪

 

 

考え方に於いての応用になりますが、立って行うアキレス腱のストレッチに於いては、 体重が骨を締め込み続けていますから、骨が外れるようになる事はありません。。


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 ストレッチの順番は、先に筋肉を伸ばしてから、次に伸ばされた骨格を締め込む体操をすると良いと思います。

 

 これがストレッチに対する考え方です。

前回にお伝えした、

・硬いところは伸びない…

ゆえに柔らかくしてから伸ばす。

という事と、

・骨が外れる方向に作用するストレッチはお体を壊す…

ゆえに骨を締め込む体操を、後から別に行う事が必要だという事。

 この考え方を踏まえて日頃からストレッチや体操に取り組んで見て下さいね♪

 

(>_<)/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ストレッチの考え方①。 硬い所は伸びない・・

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お体の硬いところは不調になります。

また、不調な箇所が普段よりも柔らかくなる事はありません。。

 それゆえに、体に硬さを見つけてゆく事は大事ですし、その硬さを柔らかくしておく事は、健康上とても大切にしている事です。

 

 これまで多くの方のストレッチをみてきました。 お体の不調を改善して、解決する為に取り組んでいるストレッチです。

 このストレッチも奥が深いのです。。

 

 多くの方はストレッチを行っても、狙いどおりの効果は得られていません。。

 また場合によっては状況(症状)を、一生懸命に取り組んでも悪化させていました。

 今回から2回に分けて、意図しない状況の悪化がどうして起きるのかを説明します。

 

 《 硬いところは伸びない

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 写真を見て下さい。横に長い棒は、私がぶら下がって行う骨格、筋肉の調整法や、懸垂による鍛練を行う為の道具です。

 今回はこの棒を『ゴムの棒と見立て』てお話をします。

さっそく…

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イメージしましょうね。。(●´ω`●)

1本のゴムの棒があるとします。

ゴムの棒は、

真ん中の赤い部分が『硬く』て、

左右の青い部分が『柔らかく』なっているとします。

この棒を左右にストレッチ(引き伸ばす)してみると…

どうなるでしょうか??

きっと…

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青い部分は良く伸びて、赤い部分は伸びないと思います。。

青い部分は柔らかいので良く伸びるでしょう。

赤い部分は硬いので伸びないでしょう。。

 

私達がストレッチを行う理由は、硬く凝り固まったスジや筋肉を伸ばしたいからです。

 

 しかし上記の理由から残念ですがストレッチをしても、硬い所は伸びていません。せいぜい、『伸びていないけど、伸ばされた感じ』があるくらいです。

 

 硬い所を伸ばすには、まずは ほぐして弛める事です。

 硬さを感じる所をマッサージしたり、揉んだり、トントン叩いたりしてほぐします。。

 手の届かぬ箇所も、骨をもぞもぞ動かして 骨の硬さと動きで骨の周囲をほぐします。

そのようにして筋肉やスジを柔らかくしましょう。

 この方法はこれまでに『四つん這い体操』に於いてお伝えしていますから、改めてイメージを新たにして下さい。。

 

 下の写真。肩甲骨を使って、肩甲骨周囲をほぐしてゆきます。

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下の写真。手指を使って腰を弛めてゆきます。

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フラフープの様に骨盤を動かして

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腰を回す軌道は、真上から見たら円を描く様にします・・

左右に楕円にならないように・・

前後にもしっかりと意識を持ちます。

 

 手首足首、肘膝や首など、関節を動かして良く馴染ませるようにして、骨の動きによって、骨の周囲をほぐしてゆきます。

 

 ほぐれてきたら・・ストレッチをして伸ばしたい所を伸ばすと、ちゃんと伸びてくれますよ♪♪

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↑赤い部分の硬さがマッサージや体操でほぐれたら、全体が柔らかい青い部分になります。

 

そうしたら伸ばせばよいのです。

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筋肉やスジはちゃんと伸びてくれます。。

 

しかし、これではまだ問題があります。

 

これまでお伝えしてきた骨格の世界を思い出して下さい。。

 

『骨は はずされたくない

ストレッチしても不調が改善できない方、あるいはどんどん悪化してゆく方を多く見てきました。

ストレッチして悪くなる、多くの方の原因は、この骨の世界が欠落していました。

・骨の言い分『ストレッチしないで!』

『外れ気味に歪んでいるから伸ばさないで!』

 伸ばすのではなく、しめこんでもらいたい。。しめこんで安定したい。。

それが骨の言い分でしょう。。(●´ω`●)

 

対して

筋肉の言い分…・『ストレッチして伸ばして欲しい!』

・『疲労して固まった筋肉をほぐして欲しい!』

これが筋肉の言い分でしょう。。

 

であれば 関節に於いて、骨と筋肉の言い分は真っ向から対極にあります。

しめこんで欲しい骨と、伸ばして欲しい筋肉の世界。。

 

 さてさて、どうしましょうか…(´ω`)

 

その答えを次回にお伝えしましょうね。

 

ストレッチはね、柔らかくしてから行いましょうね(^o^)v

 

えへ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

骨盤調整法 ④ 『可動域を大きくして、骨盤を馴染ませる』

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 今回は骨盤の体操です。

骨盤の『角度の降り幅』を大きくしながら、『自重で骨盤を馴染ませる』体操です。

 

 腰が痛む時、腰が重だるい時、そんな時には『骨盤周囲の筋肉は固くなっています』

固さゆえに、 可動域は小さくなっています。

 見方を変えてみると、腰が痛む時、いつもより腰の可動域が大きくなっている…何て事はありません。。(´ω`)

 

 と、なると… 腰の可動域が小さくなっているな。。 と感じる時は、腰を痛める前段階(前兆 ・サイン)と言えるのです。。

 腰の動きが固いなあ・・ そう感じたら骨盤体操をして、腰を調えましょう。。

 

       《 四つん這い体操 ・ 自重反り》

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  自重で自然に背骨から骨盤にかけての反りを作ります。。

 コツは ・股関節の真下に膝がくるようにする。

・肩関節の真下に手首がくるようにする。

・頭も下向きに、自重に任せて力を抜く。

腹式呼吸で行う。

 以上のコツを踏まえて、リラックスして力を抜いていましょう。。

 すると…  じわ…  じわっ。。  っと背骨が反ってくるのが感じられると思います。

 この時間には1分は必要です。

 

  みんなの動きを見ていると、自重で反り始める前に止めてしまっています。。(時間が短い)

 さらに、しっかり反らそうと力を入れて反らす方もいますが、私は自重を頼りに、背筋の力を抜くように指導しています。。 

 頭を下げておくのも、背筋に力を入れないためです。

 力を抜くって大切な体操なのですよ。。            (´ω`)/ 

次は  《 四つん這い体操 ・ねこ背  》

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 先程の自重反りから繋げて行います。

充分に反りを感じたら、今度はねこ背になりましょう。

コツは ・股関節を動かさないように骨盤を立ててゆく事。

 ・頭の位置はおしり方面へ移動します。(股間節は微動だにいたしません)

  背中が丸く膨らむ時、骨盤は立ってゆく感じになります。

 この時、骨盤が前後してしまうと、骨盤の動きが粗雑になり、ポイントが定まらなくなります。ゆえに股間節は動かさない事です。。

 

 上記の反りとねこ背を何度か繰り返してみて下さいませ。  するとだんだんと『骨盤の降り幅』が大きくなると思います。

 骨盤の周囲がよく馴染み、弛み、ほぐれてくると、骨盤の動きが大きく作れる様になります。

 

 ここまでを基本として、次に 応用を少し足して完成度を上げてゆきます。

《 バリエーション・肘つき 》

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 肘を付いて行う方法です。

手首が痛い方は最初からこの方法で良いです。

 自重による反りは先程の肘を伸ばした姿勢に比べて、感じにくいという特長がありますが、実際の効果は充分にあります。 

 肘つきはこの後に行うストレッチに用いる姿勢なので、ついでに行っておくと一連の流れがスムーズですよ。。

そしてから、先程と同様にねこ背になりましょう。

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 ここでもコツは同様になります。

・股関節を動かさないようにして骨盤を立ててゆく。

・ 頭の位置はおしり方面へ移動します。

背中は出来るだけ天高く突き上げるように、ねこ背になりましょう!

 

 この自重反りとねこ背を繰り返していると、少しずつ、骨盤の角度の降り幅が大きくなってゆきます。

 

               《 腰のストレッチ 》

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 次に、腰から背中のストレッチを行います。

柔らかくほぐれたら、伸ばす。

 ほぐしてから伸ばす。。

 固いと伸びませんからね。。

先程の続きで行います。

 肘つきの四つん這いから おしりを引き、少しかかとへ近づける様に下げます。

 赤色の線を参考にイメージして下さい。

・この時、肩甲骨は寄せておきます。

・自重反りの状態からおしりを後ろに引きます。

 この体操により、腰に体重等の負担をかけること無く、腰のストレッチが出来ますよ。

 

 そしてからの前面のストレッチ。。

  《 ロック部位と腹筋回りのストレッチ 》

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 最後に太もも前面の付け根にある、骨盤L字のロック部位を伸ばしましょう。

 肘つきで行うと誰でも取り組めると思います。

 また、最初の四つん這いに入る前に太もも前面の付け根にある『L字のロック』部位をトントン叩いてほぐしてから行うと良いでしょう。

 赤色のラインが自重で伸びてゆくのを感じて下さい。

 あまりに固い方は腰を反らそうと腰に力を入れますが、良くありません。

 腰は力を抜いて、腹筋を伸ばす様にして下さい。

 動きの主導権は腹筋が担います。

また、先程の四つん這いと違い、アゴを上げて上を向くように、背骨の反りと連動して曲線を美しく作るイメージで行って下さいませ。。

そして腰は力を抜いて『動かしてもらう側』にいてくださいね。。

 

 さらに先へいける方は、肘を伸ばして行います。

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 肘つきよりもキツくなりますが、骨盤の降り幅を大きくしてゆく体操として、とても優秀です。

 ここで肩甲骨を寄せたり、広げたりすると背筋の動きがよくなります。

 また、 肩甲骨からの腕が定着してきます。

お体は、これまでの肩から腕の動きから解脱して肩甲骨からの腕が発動してゆきます。

 お体をこれまでに無い新しいステージで使えるようになるのです。。

 肩甲骨へ脱線してしまいましたね。。

 

 骨盤です。。

骨盤に負担をかけない体操を行って、骨盤の降り幅を大きくして、骨格の接合部を柔らかく馴染ませる。。

 そんな調整法です。

腰がキメられるようになれば、いよいよ上半身へ調整法は進んでゆきます。。

(^-^)/

 

 

 

 

 

 

 

骨盤調整法 ③ 『圧をかける方向とイメージを作りましょう。。』

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 今回は骨盤を真上から見たイメージを作ります。そして、イメージを活かして骨盤を締め込む方向を色々と変化させて骨盤の微調整まで出来るようになりましょう。

 

     《 骨盤を真上から見るイメージ 》

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 私はこんなイメージを持って骨盤の調整をしています。

 

 赤いラインは骨盤の上の方です。

 青いラインは骨盤の中間辺りのイメージです。

 黒い線は手の力の方向です。

        《 仙腸関節

 仙腸関節を真上からドアップで見てみましょう。

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 赤色の骨盤は、仙骨(黒塗り)に食い込んでいます。この部分が仙腸関節です。

 そしてこの仙腸関節が開き気味になる方向で様々な方向に歪みが生じて『骨盤のトラブル』になっています。

 仙腸関節をキッチリと絞め込んで馴染ませる ・・ これが大切なのです。

 骨盤のイメージは、これまで後ろから見た三角形、横から見た角度までお伝えしてきました。

 今回は真上から見た断面のイメージです。

 

 黒い矢印の線は、手で加える調整圧力の方向を示しています。

 

 … 何となくイメージ出来ましたでしょうか??(-ω- ?)

 

 それでは前回のグーで締め込む骨盤調整を今一度おさらいしつつ、中心へ向かって圧をかける場所や角度を色々工夫してみましょう♪

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 これは比較的外側の、横から中心へ向かって圧をかけています。

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 少し肘を後ろ側に寄せてグーの位置も少し中心へあてがっています。

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さらに肘を後ろ側へ引き、グーの位置もほぼ仙腸関節の上辺りに手を置いて圧をかけています。

 

今の自分の骨盤の状態がどの様になっているのか… それを知る為にも 色んな角度と色んな場所から中心へ向かって圧をかけると良いです。

 その日の『当たり』を見つけられるはずです。

 当たりに当たった時の心地よさは、他の部位と明確に違いがあります。。

 ここかな? と思ったら、『じんわりと持続圧』をかけます。 グリグリと動かすのは、一定の持続圧をかけた後に行います。

 持続圧は5秒以上から∞です。

 納得のいくまで行って下さい。 体が答えを教えてくれますから大丈夫です。

 体の感覚を『眼のように耳のように』研ぎ澄ませ、体の声を聴きにゆくのです。。

 

 当たりに当たった時は、最初は他の部位よりも痛みがありますが、気持ちよさも強く感じます。

 そこで持続圧をかけていると痛みが少なくなってくるのです。 痛みが少なくなってきたら、軽くグリグリと微調整をかけるようにグーを動かしてみましょう。

 

 上手くなれば、これで腰痛は消せます。。

 

 骨盤を絞め込んだ後は、骨盤の上の背筋を弛めてあげましょう。
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 親指でギューって圧をかけたら気持ちよく弛める事が出来ますよ。

 この背筋は骨盤の歪みがそれ以上酷くならないように、固くなり、緊張して守ってくれていました。

 骨盤を調整したら、緊張して守ってくれていた背筋を弛めて休んでもらいましょうね。。

 (´ω`)

 

 仙腸関節の接合部のイメージを作る事。

接合部の噛み合わせ感…

そんな感じで骨盤の調整を行ってゆきましょうね♪

 上手く出来るようになると楽しくなりますよ。(>_<)/