健康随筆 『健勝祈』

体の調整法を紹介 ・ 日々の綴り

ストレッチの考え方② 『骨の安心と筋肉の安心』

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 《 骨格の歪み 》骨格由来の不調と言えば、多くの場合『歪み』でした。歪みとは、骨格の噛み合わせに於いて、若干の外れ気味である事が多いです。

そうは言っても 外れ気味と言うのは、『骨がしっかりと外れて(脱臼)いるわけではありません』

 

 まあそんな事で、多くの場合外れ気味の骨格がいびつな歪みを作り、それ故の痛みとか可動域の減少とか、内蔵の不調が起きていて

、長期に渡り放置する事により、骨の変形に至るのを見てきました。。

 見方を変えれば、骨格の歪みに於いて、外れ気味の反対の『咬みすぎ』『擦れてる』世界からの『変形』もあるのですが、これについてはまた別の回で調整法と見分け方をお伝えしますね。

  通常の生活で体験する、関節の痛みや軽い痺れやダルさなどは、ほぼ骨格の歪みが関与している事が多く、そこに連動して筋肉の緊張が見られました。

 

 《 筋肉の緊張 》筋肉の緊張は運動による疲労で起きています。 疲労の場合は休息を取る事によりかなり弛み回復しますが、ストレッチをして伸ばさないと最後の一伸びが出来ない硬さを維持してしまいます。。

 つまり筋肉はしっかりと休ませても、伸びやかな筋肉には回復しないという事です。

 筋肉が最高の状態にある為には、柔らかさと伸びやかさが両立していないといけません。

 

 触って柔らかいだけでは、伸びやかさを確認する事が出来ません。

 伸びやかさを確認するには伸ばさないとわかりません。。(^-^)/

 そこで伸びやかさを確認する為にもストレッチ(伸ばす)のですが、せっかく確認のストレッチをかけるのですから、 もう一伸び頑張れば素晴らしいストレッチとなります。。

 筋肉は伸ばしてもらうと、関節の可動域が広がりますし、筋肉の出力も上がります。

 また回復力も上がりますから、 良いことしかないはずです !!! (>_<)/

 

 そんな素晴らしいストレッチなのに…

なのに… なのに…  

 ストレッチをしても可動域(関節)の不調(痛み等)が改善しない事が良くあり、また場合によってはどんどん悪化するのを沢山見てきました。

 

 《 ストレッチしても改善しない理由 》

それは『骨が開いてゆく』『骨が外れ気味』になる。それがストレッチだからです。。

 既に骨が開く方向に歪みがある時、筋肉はどのような状態になるかと言うと…

『筋肉は硬く凝り固まって、それ以上歪みが悪化しないように、骨を支えるように緊張して守っているんです。』

 長期になると、さらに筋肉やスジが骨や他の筋肉にこびりつくように癒着する世界もあります。。(これはいづれ改めてお伝えしますね)

 そのようになってまで、筋肉は骨格を守ろうとしているのです。。

 その筋肉を伸ばそう、伸ばそうと頑張ると筋肉は『やめて、やめて…』と言ってるように更に硬さを増してしまう事もありましたし、

 筋肉を伸ばす行為により、骨格も更に外れる方向へ歪みが進行してしまい、不調の症状はストレッチすればするほど悪化してゆくのです。。

 

 骨格が安定している方はストレッチをしても何も問題なく、ストレッチの恩恵を存分に享受出来ます。

 しかし骨格が外れ気味の方の場合、ストレッチは状況の悪化をたどります。

 骨は外されたくないのに…絞め込んで貰いたいのに、ぐんぐん骨は外されるように伸ばされるから…

 これがストレッチをしても改善しない理由です。。

 

 ・骨は外されたくない。  絞め込んで貰いたい。 

筋肉・いつもしっかりと伸ばして貰いたい。

 

《 関節という場に於いて 》

関節は骨と筋肉で構成されています。

関節には、骨と筋肉の言い分があります。

骨は絞め込んで貰いたい。

筋肉は伸ばして貰いたい。

 

ストレッチをすれば筋肉は喜ぶけれど、骨は悲鳴をあげている…

 

 今回は『腰、骨盤、股関節』を例にして、骨と筋肉を上手に調える方法をお伝えいたしましょうね。。(^-^)/

 

 『 骨が外れてしまうストレッチ (T^T) 』

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 さて、このストレッチ、良く見る事のあるストレッチです。 この写真ではどこかの骨が悲鳴をあげています…

『外れちゃう…』その箇所は何処でしょうか??

 

正解は『左側の股関節と左側の骨盤』です。


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左足を組んでいます。

このまま上半身を左側へ捻るストレッチです。

行ってみれば、左股関節と左骨盤が引き剥がされるような感覚を感じ取れる方もいます。

 

 骨格にそもそも歪みのない方は、気持ち良いのでこのストレッチで何も問題はありません。

 

 《 骨が外れないストレッチ

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 この方法は、股関節も骨盤も、骨にロック(固定)をかけているのでストレッチして筋肉を伸ばしても関節はびくともしません。(^-^)/

 姿勢の違いはわかりますか?

左足を 組むか 組まないか の違いであります。。

 腰や足に痛さ等があって、この不調を調えたい方がストレッチをするのであれば、腰に関しては足を組まない方法を行って見て下さい。

 

 骨は安心していられます。。

そして筋肉も安心して伸びる事が出来ますよ。。

 

 

それでは おさらいしてみましょう。

左右を入れ替えています
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この場面、ピンチを迎えるのは、右の股関節と右の骨盤です。

股関節や腰に痛みがある方は↓

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この、ロックをかけた姿勢でストレッチをすると良いと思います。。♪

 

 

考え方に於いての応用になりますが、立って行うアキレス腱のストレッチに於いては、 体重が骨を締め込み続けていますから、骨が外れるようになる事はありません。。


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 ストレッチの順番は、先に筋肉を伸ばしてから、次に伸ばされた骨格を締め込む体操をすると良いと思います。

 

 これがストレッチに対する考え方です。

前回にお伝えした、

・硬いところは伸びない…

ゆえに柔らかくしてから伸ばす。

という事と、

・骨が外れる方向に作用するストレッチはお体を壊す…

ゆえに骨を締め込む体操を、後から別に行う事が必要だという事。

 この考え方を踏まえて日頃からストレッチや体操に取り組んで見て下さいね♪

 

(>_<)/