ストレッチの目的は、硬くて伸びなくなった筋肉や靭帯(スジ)を伸ばして、柔らかく、伸びる状態にする事。
そして関節の可動域が大きくなる事を目指して取り組む事でしょう。
ストレッチの良い効果は、筋肉やスジや関節への影響だけにとどまらないと、私は想っています。。
ストレッチの効果は、 内臓、血管、神経 にも及ぶと考えていますし、その実感もあります。。
《 背のびは内臓のストレッチ 》
背のびをする時のコツでお伝えしていますが、肩甲骨と肋骨を真上に持ち上げるようにする事です。
このストレッチでは内臓が上に持ち上げられます。
日頃から地球の重力引力により、内臓は下へ下へと下がり続けて、上にある臓器は下の臓器を押し潰しているイメージを持っています。
下に下がる圧力はやがて下腹部からはみ出る勢いで下腹をだらしなく押し出してゆきます。。
上から押し潰された臓器とは、きっと腸や子宮や膀胱などでしょう…
これまでに背のびを指導した方の多くは、便秘が解消したり、生理痛が緩和したり、頻尿が解消したりしました。。
たったこれだけの事。。
このような見方で体を考えてみれば、誰にでもわかる事だと思います。
《 マッサージと指圧の施術から見えている事 》
自分でお腹を日頃から触っていると段々とわかる事ですが、内臓も硬く凝ります。
硬くなるのは、2つの世界があります。
1つ目は『充血うっ血の 実 』赤色のように…熱と炎の世界と例えましょう。
2つ目は『貧血の 虚』青色のようであり、冷たく冷えた機能不全の世界と例えましょう。
私はこの両極の2つとも硬くなっている 事に注目しています。
《不調に陥っている内臓は硬くなっている》
言い方を変えれば、
不調の内臓は、他の健康な臓器に比べて柔らかくなっている事が無い。。
であれば…
硬ければ柔らかくすれば良い、と見る訳です。
自分でお腹をマッサージしたり、指圧するのは良いことです。
その方法はまたの機会にお伝えするとして、
今回はストレッチ(伸ばす)事が内臓にも良いと言うお話です。
だらしなく、下へ下がりまくった内臓を上に持ち上げる体操… 生きていく上で必須だと想うのですが、取り組んでおられる方は殆どいません…( 。゚Д゚。)
背のびをすると、内臓が上に持ち上がる実感と共に、 内臓のストレッチ(伸びる)感を感じられる事でしょう。。
試しに背伸び前にお腹を圧してみて、その硬さを確認してから背のびをして、改めてお腹を触ってみて下さいませ。。
幾分か柔らかくなっていると思いますよ。。
柔らかくなっているという事は、実とか虚の状態が自動的に改善されているという事なのだと捉えています。。
実であろうが、虚であろうが、どちらでも良いので柔らかくしておきましょうね。。
内臓もストレッチ出来るという事です。
ここに腹式呼吸も内臓を柔らかくする効果のあるストレッチと見る事が出来ます。
大きく腹式呼吸を行うと、お腹はストレッチする事になります。
意識を内臓に集中して行えば、内臓の感覚が捉えられるようになります。(^-^;
《 血管も神経も伸びるんです 》
前屈を行っています。
この時、筋肉を伸ばしているのですが、同時に『血管も神経』も伸びています。
ストレッチすると血管も伸びやかに弾力を養う事が出来ます。
神経も同様です。
血管は筋肉や骨格と違い、頭の脳から足の指先にかけて繋がっています。
極端に言えば、前屈をすると脳にも伸びやかな刺激が訪れているのかも知れません。。
血管は硬くなるとマズイです。 命に関わる不調に繋がります。
なので日頃から筋肉を伸ばす意識に加えて、内臓と、血管も柔らかく保つ様にストレッチを行ってゆきましょう。。(>_<)/
柔らかくしてからでないと、硬い所は伸びないので…
内臓を柔らかくしてから伸ばすにはどうしたら良いのでしょうか?
柔らかくするのは『腹式呼吸』ですよ。(>_<)
腹式呼吸で大きめにしっかり動かすと、内臓はほぐれてきます。。
そしてから背のびを行ってみて下さい。。
腹式呼吸をしないで背のびをするよりも、腹式呼吸を行ってから背のびをした方が、ほんの僅かでも上に伸ばせると思います。
こんな実験(実践)を日々積み重ねてゆきましょう。。 お体と会話の出来る状態へ、体を使って生きている実感に溢れだします。。
今まで無かった感覚を携えて生きていく事が出来るのは幸せな事です。。
内臓を上に持ち上げるストレッチ。
血管も伸びやかになる為にもストレッチ。
骨格を締め込む事で骨格のフォローが出来るストレッチ。
腹式呼吸やマッサージ等で、柔らかくしてから行うストレッチ。。
やみくもに伸ばしているストレッチでは、お体の不調は改善しないでしょう・・・
ね(>.<)y-~