健康随筆 『健勝祈』

体の調整法を紹介 ・ 日々の綴り

骨盤調整法② 『親指でスジを緩めて、グーで骨盤を締める』

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  骨盤の歪みを矯正する簡単な技があります。

 軽い歪み程度なら、これからお伝えする手技で完結出来ます。

 かなりヒドイ場合であっても、今回の手技は『骨盤を調える為のベース作り』となり、歪みが軽かろうと、ヒドかろうと、どっちにしても必要な手技ですので、日々の骨盤調整で練習しましょうね。。

 

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・骨盤を正三角形と、とらえます。

・骨盤は左右2枚の骨で背骨をグリップしています。(背骨は竹の如く参照)

 

 この正三角形が左右の骨盤の歪みにより、菱形等に力学的に変形してしまうと、様々なトラブル(不調)に至ります。
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 そこで骨盤を正三角形へ戻す為の手技や体操があるのです。

 体操の基本はおしりを上手に使う方法で、いくつかは過去にお伝えしてあります。

 今回は手の親指とグーで調える手技をお伝えしますね。

 

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 緑の2枚の骨盤があります。そして青は背骨です。

 骨盤がグリップしているのが背骨にある『仙骨』です。

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 骨盤と仙骨の合わせ目は、赤色で示しています。このグリップ部分は『仙腸関節』とよばれています。

 仙腸関節『関節』と言うだけあって、わずかに動く部分です。

 骨盤は1枚のパーツで出来ているのではなく、ましてガチガチに動かない部分でもありません。

 多少動いて正常です。

 クルマのハンドルの 遊び ととらえるとイメージしやすいと思います。

 遊びの範囲を超えた歪みがあると、体は不調をきたすので、遊びの範疇に骨盤を収めておく事を、体は必要としています。。

 ガチガチに固まった遊びの無い正三角形の骨盤だと、動きが固くなり、運動能力に不自然さが見られますし、怪我をしやすい骨盤でした。

   《 骨盤調整法② 》

 では骨盤を調えてゆきましょう♪

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手を ↑の様に握ります。 親指を立てて青丸の部位で『仙腸関節』の指圧マッサージを行います。

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↑青点を仙腸関節(先程の写真の赤ライン)に当てて、上下にグリグリ…ごしごし…と指圧マッサージを行います。

 或は下から上にグリングリンと擦りあげる様な感じも良いです。

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 仙腸関節に当たると、他の部位を圧している時とは感触に違いがあるのですぐに解ると思います。

 痛気持ちいい(痛さと気持ち良さが同居する世界)中でも、仙腸関節のグリップ部位(重なる所)には、若干痛みが強く感じられると思います。

 心地好さが在る事を確認しつつ進めて下さい。

 痛いだけだと、強すぎるので弱めて下さい。

また炎症等があり、圧さない方が良い場合も痛いばかりで気持ち良さはありません。

この場合も仙腸関節部を避けて指圧マッサージをして下さい。

 炎症がある場合は、炎症エリアを避けて親指でグリグリしてゆきます。炎症周囲であれば気持ち良さが感じられると思います。

この 指圧マッサージを行うと、クセのついたガチガチに固まった仙腸関節を弛める事が出来ます。

 

 ・仙腸関節を弛めてから『骨盤を締め込みます』

 仙腸関節が固まった状態でいくら強く骨盤を絞め込んでも 押し返される様に反発されてしまいますので、絞まりません。

 繰り返しますが、筋肉やスジを弛めてからの骨格の矯正をします。

 

 《 グーで締め込む骨盤矯正法

先程の手の握りをそのままにします。。

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 そして今度は骨盤の横からグーをあてがいます。(三角形をイメージします)

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グーを当てたら(おしりの凹み辺り)、上体を股関節を軸にして少し後ろに倒します(人によっては起こす感じになります)

ここで以前にお伝えした肩甲骨からの腕を使いましょう。

力の加減は、まずは肩甲骨を寄せるようにしながら(緑の線↓)両腕の力で骨盤を締め込むのです。


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グーでしっかりと骨盤をホールドして、そしてグーでおしりを圧しながら骨盤の存在感、『骨感』を感じつつ上体を倒すのです。

太い体でも細い体でも、骨感は誰でも感じ取れますから、練習、練習です ♪

そこから、

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 グーの手首を赤矢印の方向に軽く回転をかけます。

 この操作で仙腸関節の収まり具合、骨盤の角度の具合が綺麗に微調整が出来ますから、粗っぽい仕上がりになりません。。

 

以上の方法が、自分で出来る基本の骨盤矯正の手技となります。

 ここからの応用がいくつもありますがこの操作で大抵は調いますので、日々の練習で上手くなってゆきましょうね。

 一生使い続けるお体の、大切な取り扱い方となります。よってこれは生涯行う手技となります。

 

 上手く出来なくても大丈夫… 少しずつ上手くなりますよ♪

 

(>_<)/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

骨盤調整法。①『角度の調整』前面ロック解除

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 これから何回かに分けて、自ら出来る骨盤調整の方法をお伝えしてゆきます。

 骨盤調整は1つの手技手法で成立しないので、いくつかに分解してお伝えしてゆきましょう。

 今回は骨盤の角度の調整です。

骨盤の角度が整えば、自然に背骨の曲がりも改善されてゆきます。

 

↓ 骨盤の角度が『起きてこない』事により、腰が曲がったままになっています。

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 骨盤を起こせない理由は、太もも前面に 『L字のロック』が発生しているからでした。(過去記事参照)

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 このL字のロックを解除する事を骨盤調整の最初に行います。

L字のロックを解除する方法↓

  両手をグーに握って、太ももの付け根をトントン叩きましょう。》

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↑主に付け根の前面へアプローチ

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↑主に付け根の側面へアプローチ

このトントン叩く時の強さは、強めが良いと思います。 あまり痛くないように、それでも深いところに、振動や圧力がちゃんと伝わるような強さでトントンいたしましょう。。

 

 骨盤が起きてこない方の曲がった腰に対して、骨盤が『寝ている様な角度』の方もおられます。↓

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こんな方はどうなのかというと…

実は骨盤が起きてこない方と『同じ』なのです!

骨盤が寝ている様に曲がった腰の方は『膝を真っ直ぐに伸ばしてみて下さい』

すると…↓

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おや?(-ω- ?)

腰が起きてこない方と同じ姿勢と、骨盤の角度になりました。。

膝を真っ直ぐに伸ばしきると、重心が前のめりになって前方へ倒れてしまうくらい、L字のロックが強力に効いているので『膝を曲げて重心を中心に集めようとしているだけ』の姿勢が骨盤が寝ている方の特長です。

 

 それでは 一連の流れを辿ってゆきましょうね。。

 

しゃがみこんで作業しています。f:id:nicopi3104:20220109144326j:image

ここでL字のロックが作られています。

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立ち上がってみると疲労により、L字のロックが発生して、腰が真っ直ぐに起きてくれません。  そして腰が痛いです。

 人は痛い所が悪い所だと思いがちなのです。

太ももの付け根のL字のロックは 『痛みを訴える事が殆どありません』

 ですから腰の曲がる原因として見落とされている事が非常に多い『L字のロック』です。

 

 ここでは皆さんはL字のロックを既に知っていますから、L字を緩めて伸ばしてあげたら骨盤の角度は自然に調いはじめます。

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 あらためて、両手をグーにして、太ももの付け根をトントン・・  トントン・・  トントン

と叩打(こうだ)いたします。。

 

 ・トントンと叩いて緩めてながら膝を伸ばして、おへそを前に出してゆきます。。

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 少しずつ曲がった腰が起きてくるのですが、膝を伸ばしながら、おへそを前に出しながら行えば、『腰に何の力も必要ない』事に気が付かれる事でしょう。。

 

 普段気が付かない、隠れた腰の曲がりも、『膝を伸ばし、おへそを前に出す』事により曲がり具合を発見する事が出来て、気が付いた時点で修正(調整)が可能です。

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・姿勢が真っ直ぐになってきたら背伸びをしましょう♪

 肩甲骨と肋骨を真上に持ち上げるようにします。 すると内臓も持ち上がりますからね。

 日頃から重力の影響で下がりに下がっている内臓達でございます。。

 適正な位置へ調えて、血流も臓器の動きも調える方法です。

 ・そしてお尻のお肉に力を込めて骨盤を締める力を加えましょう。

ギュッギュッって何回か行えば良いですよ。

・そしてからの腹式呼吸。。

手をゆっくりと横から下へ下げてゆき、肩甲骨を意識して、肩の力を『ふっ』と抜きましょう。

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 骨盤がお尻に重心を感じて、背中が肩甲骨からの腕を感じながら安定感のある姿勢が作れました。

 時々太ももの付け根はトントンしましょうね。

そしてからのストレッチ ! (過去参照)

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次回は骨盤の左右の歪みを調える方法をお伝えしましょう。。

まずは太ももの付け根にあるL字のロックを解除する事です。

 ここは痛みで訴えてくる事が稀であるがゆえに、見落としている事が多いですから、こまめに手入れをする癖を付けてゆきましょうね。。

 

(^-^)/

 

 

 

 

 

 

 

おしりと腹筋を鍛える方法。。裏の主役と表の主役。

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 自立した生活を保ち、自らのお体を自ら動かす事がいつまでも出来る様にありたいものです。。

  『自分を運動させる』そんな気持ちで努力を継続させる事、その努力は自然に生活の中に組み込まれていく必要があると想います。。

  寝たきりになってしまった方でも、今回お伝えする努力を継続された方は、復活と立て直しが叶いました。

  ご高齢であっても、体は鍛えられますし力が向上します。

 体の鍛え方には沢山の方法があります。

 その中で私がお伝えしている方法をお話します。

  

 《 裏の主役・・おしりを鍛える ①》

 私は体の一番大切な運動機能を担うのは、おしりだと実感しています。

 おしりが上手く使えていない生活が長過ぎて、おしりが機能不全に陥っている老若男女が実に大勢いらっしゃいます。。

 おしりの力を失うと、寝たきりの方においては、おしりを浮かす事が出来ないので、オムツの交換が大変です。

 オムツの交換が大変な方でも、毎日おしりに力を入れる練習を続けるとおしりが持ち上げられる様になりました。

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 方法は、おしりのお肉に力を入れてギュッとモノを挟み込むようにするだけです。

 おしりの穴に力を入れてすぼめる事ではありません。。

 おしりの穴に力を入れる事も大切なので行うと良いと思います。

 ここでは再び立ち上がり、歩行が出来る様になる為の復活と立て直しの突破口となるお話なので、おしりのお肉をギュッと寄せる訓練を主といたしましょうね。

 

 おしりのお肉を寄せ続けましょう・・

その長さは皆さんにお任せします。

目安は1秒以上の継続が良いです。

1回を長く力を入れ続けても良いですし、短いリズムで何十回と繰り返しても良いですし、両者の組み合わせも自由に組むと良いでしょう。。

 大切な事は、毎日の運動によりおしりを目覚めさせて、機能を発動して、能力を向上させる事です。

 『寝たきりになっても出来る事がある』

そこが突破口となり復活のきっかけと糸口となるのです。

 おしりに力がついてくると、 おしりを浮かせられる様になります。

 

    《 裏の主役・・おしりを鍛える② 》

仰向けに寝た姿勢から両膝を立てます。

足は軽く開いておいた方が安定感があります。

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そこからおしりを浮かせましょう。

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おしりを持ち上げる時に、先程のおしりを締める力の入れ方が出来ていると、 『全く腰に負担が来ない事に気が付くと思います』

 腰痛の方はおしりを見失っている事が多いものです。

 おしりが鍛えられると姿勢を変える事が可能となります。(もう一つ、必要な要素に腹筋がありますが後述します)

  毎日ベッドで寝たままでも、しっかりとトレーニングが出来るのです。。

 何回行えば良いのかは、先程の①でお伝えしたような感じと同様にとらえて下さいね。

 

次に、 《 表の主役・・腹筋を鍛える 》

 仰向けに寝た所からお腹に力を入れます。

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この時 両足、或いは片足を浮かせようとして下さい。

 浮かせようとするのだけれど、力不足で足が持ち上がらないとなって、足が浮かなくても大丈夫です。

  腹筋から足へ、力が伝わっている事が大切です。 腹筋と両足の連動した機能を寝たままで発動させるのです。

 腹筋で上半身を起こそうとする腹筋運動は、充分に腹筋力が付いてから行えば良いです。

 多くの方は腹筋で上半身を動かす運動を取り入れていますが、腹筋で下半身を動かす運動に切り替えた方が、起き上がるのが容易になりますし、歩行の安定感が向上します。。

 

 ポイントをいくつか押さえてみましょう。

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・しっぽ守る → 尾てい骨に圧力が加わらない事を確認しましょう。

 この方法では、尾てい骨に圧力が加わわる事がないのでしっぽは守れます。

 多くの腹筋運動では、尾てい骨にまともに体重が加わわり、変形してしまうような虐待を行っている様なものです。。

(上級者の腹筋運動もいづれお伝えします)

 

 ・ 肘を押し付けるようにして上半身を支える → 足が浮き上がる、或いは浮き上がろうとする際に上半身が不安定になります。

 そこで肘を押し付けるようにして支点を作ると、腹筋は下半身をコントロールしやすくなります。

 

 ・ 顎を引き、青線の様な弓なりの力をイメージしましょう。

 ・ 緑の様に、腹筋から太もも辺りまでを力の、ひとかたまりとイメージしましょう。

 

 昔の車のサスペンション形式に『板バネ』がありますが、体の表の体幹を鍛えるイメージはお腹から太ももまでを塊として意識した全体が板バネのようになるイメージです。

 

 腹筋力が付いてくると、上半身を起こす事も可能となります。そしておしりの力と腹筋の力があれば大抵の姿勢の変化は可能になります。

 

 まずは力を入れてみる ! 

力が入らなくても、力を込めてみる事を繰り返していて下さい。

 使わない所は使えなくなるのです。。

 再びお体を再構築していく事は、多くの場合可能でしたので これから出会う方々にもお伝えしてゆきます。。

 

 皆さんにおかれましても、身の回りの方へアドバイスしてみて下さい。

 そして自らもおしりと腹筋を意識して使えて、そこそこ鍛えておくと良いでしょう。。

 

 運動に取り組むにあたり、何かに1番になろうとしなくても良くて、そこそこ高性能な自分であれば充分に満足で幸せなのです。

 

 体を上手に使う事。

内臓を調え、骨格を調え、筋肉を調える。。

健康寿命を伸ばし、年を重ねてゆくごとに身も心も上達してゆく人生を送りましょう。。

 

ね♪(>_<)/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しっぽのお話。。『尾てい骨を守りましょう』

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 今回は『しっぽのお話』です。

私たちの体には、しっぽがあります。

 動物達にみられるしっぽは、人間には無いと思っている方がおられますが、私達人間にはちゃんとしっぽ(尻尾)があります。

 体を外側から見てもしっぽは見えないのですが、骨格の世界にはしっぽは存在していて、機能的にも重要な存在感があります。

 この尻尾(しっぽ)の骨は『尾てい骨』と呼ばれています。

 

 しっぽの尾てい骨は自らの手でさわって確認する事が出来ます。

 背骨の最下端にあります。

 おしりの中心にあり、背骨を腰から手で辿ってゆけば、一番下部の骨が尾てい骨(しっぽ)です。

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 《 尾てい骨に体重をかけてはいけない

 尾てい骨は、姿勢とバランス感覚に大きな役目を担っています。

 尾てい骨に歪みが生じると、尾てい骨より上の骨がバランスを崩してしまいます。

 その歪み具合によって、背骨が良くない猫背

になってしまったり、運動能力に於いてもハイレベルなバランス感覚の欠落に至ります。

 

 この尾てい骨は自ら動かす筋肉等の機能が退化しているので、歪みなどの狂いが生じると、立て直しは容易ではありません。

 自然に歪みが治るのを待っていても、生涯治る事はありません。。

 尾てい骨を自ら調える方法はありますが、難易度が高いので、他の調整法等をお伝えした後に尾てい骨の調整方法はお話いたします。

 

 尾てい骨を橫から見てみましょう。

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 尾てい骨に体重をかけるとどうなるのでしょう。。

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 尾てい骨に体重を長時間支える強度はありません。

 尾てい骨に体重がかかると、尾てい骨は体内寄りの内側に折れ曲がる様に入り込んでしまう歪みになります。

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 こんな姿勢で座る事を見たことがあると思います。

 骨盤の角度は寝ています。

骨盤を立てておけば尾てい骨に体重が乗っかる事はないのですが、骨盤が寝ていると、尾てい骨にまともに体重が乗って来ます。

 つまりしっぽが折れ曲がる姿勢です。

 

そして お山座り。。

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 このお山座りも尾てい骨に体重が乗ってしまうので、尾てい骨は歪みます。

 特長は腕を突っ張って伸ばし、腕のテンションで姿勢を保つ様に座っています

 

 《 尾てい骨を守る

尾てい骨を守るには、尾てい骨に体重が乗らない姿勢で座れば良いのです。

 それは『骨盤を立てて座る』姿勢の事を言います。

 骨盤を立てて座れば、尾てい骨は床や地面に触れることがありませんから 大丈夫なのです♪

 (骨盤を立てて座るお話はこれまで竹のように美しくしなる背骨(良い猫背)を作るお話でお伝えしたので、おさらいしてみて下さいね。)

 

 《 尾てい骨に体重をかけない座り方 》

お山座り。。
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 おしりを充分に後ろに引きます。

そして太ももに胸が触れる様にしてバランスを取っています。

 この姿勢は骨盤が立っています。

そして尾てい骨は床に触れていません。

この姿勢が優秀なお山座りです。

そして安全なあぐら座り。。

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 おしりを後ろに引いて、骨盤を立てて、尾てい骨が床に触れていない事を確認してから自然な猫背をつくりリラックスしています。(´ω`)

この姿勢も尾てい骨に体重がかかっていませんから、歪む事はありません。。♪

 

 尾てい骨が中側に入り込むと背骨は不自然に曲がり始めます。

 尾てい骨の角度の1度は背骨の角度の1度の変化を作ります。

 曲がった背骨の修正を試みる時に、その起点が尾てい骨となることも多くあります。

 

 子供達の座り方で尾てい骨が床に触れ、更に体重が乗っているお山座りをよく目にします。

 成長期にこんな座り方を身に付けてしまい、癖になっていると、せっかくの成長期に歪む背骨と骨盤を作ってしまいますし、運動能力面でも低レベルにとどまってしまいます。

 

 子供達にはしっぽで体重を支える動物はいない事。  そして

 しっぽはバランス能力を担っている事。

私達はしっぽを持っているという事をお伝えしています。

 『しっぽは目に見えないから無い』というのではなく、体の中に備えていて機能(バランス)させている自分である・・

 そんな認識で生きてゆきましょう。♪

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うき♪(>_<)/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おしりを引いて手(肩甲骨)を伸ばすと届きます。。

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 遠く前方にある物に手を伸ばす時のお話です。

 足が前に出せない場面(事)を大前提にして、今回のお話を進めてゆきますね。

  

《 あと少しで手が届く・・ 》

そんな場面のお話です。

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今、大好きなウクレレを手に取ろうとしています。

 しかし青線よりも前に上半身のバランスが行きすぎていて、 前のめりに倒れる寸前です。

 『あとちょっとでも手を伸ばすと倒れますから、これ以上手を伸ばす事が出来ません。』

 足を出せない事が大前提です。

ここから更に手を伸ばすと倒れてしまうので、ギリギリの所です。

 そこで 『おしりの出番です』

 ここで、おしりを引きます。

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 おしりを後ろに引くと、青線の前後にやじろべえの様にバランスが取れた状態が作れます。

 先程 手が届きそうなギリギリまであった指先は、ウクレレから おしりを引いた分離れてしまいます。

 《 ここで肩甲骨からの腕を、思いっきり伸ばしてみましょう》

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  後ろに引いたおしりの位置はそのままに、肩甲骨をグリングリンと前に伸ばしてみてください!

 誰でも伸びます!

 肩甲骨からが腕なのです。長い腕なのです。

この肩甲骨の動きの分、手はウクレレに向かってグイーンと伸びてくれましたので、余裕でウクレレを手に持つ事が出来ました。

\(>_<)/

 おしりを意識して引くことがなく、手を伸ばそうと、手を物に近づけようとするから、前方に重量が行きすぎていて、前方に倒れそうになりますし、倒れないように腰や背筋が大緊張して体を痛める事になります。

 

 おしりを最初から引いてゆけば前後にバランスが取れた安定感の中で、思う存分肩甲骨からの腕を伸ばす事が出来るのです。  その方が遠くに手が届きます。

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ここからは 先程と手を左右入れ替えています。

腰を屈めて手を伸ばしているからこんな感じです。おしりは充分に引けていません。

そこで…

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 おしりを後ろに引きます。重心は前後にバランスの取れた状態です。

 手はおしりを引いた分離れてしまいますが…

『肩甲骨からの腕を発動させて腕を伸ばす』と…

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グイーンと 楽に手が伸びて、大好きなウクレレを手に持つ事が出来ました!

\(>_<)/

 

 おしりへの意識が普段から様々な場面で出来るようになると理想的です。

 最小限の力で、最大限の効果を発揮する、効率の良い体の使い方を習得しながら年を重ねてゆくのです。

 力が弱くても、体力が衰えても大丈夫なのです。

 また若者の力に頼りすぎなのも考えものです。。

 無駄な動きが多すぎます…

  腰や体を痛める原因に、体の使い方の面からたどり着けるのも大切な事だと想います。

  お体の上手な使い方の極意の1つにおしりの使い方がありますからね♪

 おしりが大好きになりますよ♪♪♪

 

肩甲骨もおしり(骨盤)も目に見えない所であり、裏側の世界です。

何事も裏が仕切っていますから。。

 

ね(^-^)/

 

 

 

 

膝を使ってふくらはぎを揉みましょう。。『手が使えない方でも揉めます』

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 ふくらはぎを揉むと健康に良い事が沢山あります。。

  その効果は内臓機能の調整、運動能力の向上など非常に多岐に及びます。。

 それゆえに、ふくらはぎを揉みたくなるのですが、手が上手く使えない方などは、ふくらはぎを手で揉みたくても揉む事が出来ない事があります。

 今回はそんな方に とっておきのふくらはぎを揉む方法をお伝えしますね。

 手を使わなくてもふくらはぎを揉む事が出来ますよ♪ (^-^)/

 

 《 膝を使ってふくらはぎ揉む 》

膝を使ってふくらはぎを揉むのです。

方法はとても簡単です。

仰向けに寝て、片ひざを立てて、その膝の上にもう片方のふくらはぎを乗せます。

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 乗せているふくらはぎは、このままでも指圧の効果を得られます。

 ここから 足首をグリングリンと回しましょう。

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すると足首の動きにより、ふくらはぎの筋肉が連動して動きますから、足の自重が作用してふくらはぎをモミモミする事が出来ます。

 

 膝に乗せるふくらはぎの位置を少しずつ変えてみたり、アキレス腱を膝に乗せてみたりして、ふくらはぎ全般を膝による指圧マッサージを行います。

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ここでも足首をグリングリンと回しましょう。

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 普段あまりほぐす事をしない事が多いアキレス腱を、取りこぼすことなくほぐしてゆきます。

 ある程度膝で揉み揉みしてほぐす事が出来たならば、足を入れ替えてもう片方の足にも同様に調整をかけてあげて下さい。

 

《 血流の改善 》

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 日頃から心臓の位置よりも低い位置にあるふくらはぎです。

 その為血液をポンプアップする作業をふくらはぎは担っているのですが、寝たきりの方や、運動不足の方はポンプアップが機能不全に陥っていることもあるでしょう。

 上の写真のように足首をグリングリンと適当に動かしたり、もぞもぞと適当に動かしていると、ふくらはぎは心臓よりも高い位置にある為に、下半身に下がった巡りの悪い血液を循環路に導く事が容易です。

 ベッドの上で、あるいはお布団の中でも出来る調整法ですから、寝たきりの方は勿論の事、手が使える方に於いても血流の観点からも取り入れてほしい方法です。

 この方法で、体調の著しい回復と血液検査の結果に改善がみられた方が多くおられますよ。。

 ずっと改善しなかった機能の改善を、ふくらはぎを揉む事が突破口となってくれた方がいますから・・

 ふくらはぎはおろそかに出来ません。。

ふくらはぎには『心臓』のイメージを重ねておく習慣をつけてゆきましょうね♪

 

 誰でも簡単にふくらはぎを揉む事が出来ます。

 膝を上手に使ってみて下さいね。

 

 

… ところで膝のお皿…

別名で『ひざこぞう』という呼び名がありますが…

女性の膝だったら『膝小娘』となるのかな…

私は勝手に女性の膝のお皿には『ひざ小娘』とよんで遊んでいます。

 

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ふくらはぎを揉みます。。それは心臓のマッサージと言えます。。

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    ふくらはぎをモミモミいたしましょう。

 朝からふくらはぎを弛めないと、1日がしんどくなります。

 1日の終わりがけにふくらはぎを弛めるとその日1日の疲れが良く抜けます。

 これだけではなく、ふくらはぎにはもっともっと大切な意味がありますから、ふくらはぎのお手入れは日々の大切な日課にしてゆきましょう。

 《 ふくらはぎの大切な意味 》

ふくらはぎは心臓であります

ふくらはぎの構造を見てみると、心臓と構造が同じです。

ふくらはぎは筋肉で出来ているので、膨らんだり、縮んだりするものです。

(筋収縮と筋弛緩)

 歩いたり運動すると、筋収縮と筋弛緩が自動で行われます。

 筋肉には血液が流れていて、運動時の動きにより血流は促進されます。

これは全身の筋肉に言える事ですが、ふくらはぎに於いては、他の筋肉に比べて特異的に重要な意味合いがあると思います。

 それはふくらはぎの構造が心臓と同じであるという事です。

 図にしたので見てみて下さい。


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左側は心臓で、右側がふくらはぎです。

4つの部屋のようなパーツがあり、形も似ています。

 ふくらはぎが心臓と同じ様な構造をしているのには意味があると思います。

 それは、

《 ふくらはぎは心臓の様に、下半身に下がった血液を筋運動により、上半身へポンプアップする 》 事だと思います。

 ふくらはぎの動きが不充分だと、心臓に血流を担う負担が大きくなります。

 血圧の安静時の上昇は、ふくらはぎの運動不足がもたらす事もあるのだと思います。

  足の冷えに悩む方は、足先ばかりマッサージするのを見てきましたが、ふくらはぎをマッサージして、新鮮な暖かい血液を足先へ送り届けられたなら、冷えは無くなります。。

冷えている足先をマッサージしても、精々摩擦熱程度の温もりです。

 せっかくマッサージするのなら、ふくらはぎからマッサージをして、暖かい血液をポンプのように足先へ送って上げたら、足先は温まるのです。。

 

 ふくらはぎが第2の心臓と言われる様に、血流を作るポンプの役割を持っているので、積極的にふくらはぎをコントロールして調整出来る人でありたいのです。

 

 血流が良くなれば、お体の調子は良くなります。 

 その効果を一部羅列するだけでも、沢山ありますから、マッサージとストレッチの効果は絶大なのです。

しかも両足でふくらはぎは2つあるわけです。

効果の一部羅列…

・冷えの解消

疲労回復

・運動能力、運動機能の向上

基礎代謝の向上

・リラックスとホルモンバランスの好影響

・脳の活性

・姿勢が整う

・心臓の負荷の低減

 

以上の効果を狙って、サプリメントやお薬でどうこうしなくても、まずはふくらはぎのマッサージとストレッチで成し遂げてゆきましょう。。

 その方がお体は喜ぶと思いますし、お体の声はマッサージとストレッチの調整を望んでいるのだと想います。

 

《 ふくらはぎのマッサージ  》(もみもみ)

ではお山座りにて、大切な心臓であるふくらはぎをモミモミしましょう。

『手のひらの親指側を使ってギュッギュッ』
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 アキレス腱側から膝の方へ両手を使い、ふくらはぎを押して弛める方法です。

 

『親指を使って指圧』
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 左右の親指を使い、ふくらはぎの色んなところにまんべんなく、裏側からすね側に突き抜けるような圧をかけて弛めてゆきます。

 

『手のひらで圧をかけつつ、四指で指圧』
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手のひらは左右から骨を締め込む力を軽く加えつつ、4本の指をふくらはぎに当てて自由に気持ち良いように動かしながら指圧します。

 

『手のひら全体を使い波打つようにグネグネと圧をかけて血流を作り上げる』
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最初の手技の手のかけ方を逆にします。

手のひらの小指側から圧をかけてゆき、親指側へグネグネとウエーブをかけるように波打たせ、下から上に移動してゆきます。

 

『グーをつくり下から上へ左右の手を交互に擦りあげるマッサージ』

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 グ―にして、手の甲や親指の曲がり(第2関節)を自由に使って好きな様に下から上へ擦りあげます。

 

『すねをほぐしながら、ふくらはぎに圧をかける』
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ふくらはぎが気持ち良く弛んできたら、表にあるスネをほぐしながら仕上げの圧をふくらはぎにかけてあげましょう。

 

《 ふくらはぎのストレッチ 》

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柔らかくほぐしたら、伸ばしましょう。

ほぐしてから伸ばす。。

これがセオリーです。

お約束です。

固い所は充分に伸びません。

柔らかくしてからしっかり伸ばすと、伸びます。

またマッサージでほぐしても柔らかくなっただけで伸びていません。

 

 ストレッチまで行って、柔軟性と弾力に満ちたふくらはぎに仕上げましょう。

 

 おまけにふくらはぎをモミモミしながら、手のひらの圧力を一定に保ち、手の動きを止めてから足首をグリグリ回すと手を動かさなくてもマッサージ効果を得られます。

 この手法は後にお伝えする『首の調整』で使いますから、何となく練習しておいて下さい。

 この手技の利点は、筋の動きを全て把握出来る事にあります。詳しくは改めてお伝えする事にしますね♪

 

 ふくらはぎをモミモミして、お体を調えましょう。。

 寒い時期に効果を体感しやすいです。

上着は3枚以上着込んでも、パンツは多くて2枚ほどであります。

 足は靴を履いていたりしても、ふくらはぎは外気にさらされる事もあるでしょう。。

 ふくらはぎから血流を作る心臓マッサージと捉えて取り組んでみて下さいね♪

 

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