肩と肩甲骨をセットにしてこそ、『腕の完成』としています。
肩と肩甲骨が腕の動きの中で『分離してしまう』のは非常に良くない動きです。肩の故障に繋がるからです。
ここをふまえながら『肩と肩甲骨のストレッチ』についてお話しをいたします。
肩関節を外す様な動作のストレッチ↓
よくある動作のストレッチ方法です。
これはストレッチ感はありますが、骨の立場になると『やめてほしい』動きだと思います。
関節が引っ張られて外れそうになるのだから、関節等に不調のある方には勧めていません。
これまでも、このストレッチで肩の不調が『改善する事はなく、悪化した方』を多くみてきました。
肩甲骨と腕の骨が分離するラインが赤線です。
力を入れてストレッチすると関節は泣いています。。
そこで関節が安定した状態で行えるストレッチの方法をお伝えします。
《 棒を使ったストレッチ 》
肩幅よりも掌ひとつ分ほど幅の広い棒を使用しています。
私は軽い木の棒を切って、削って使用しています。
※この棒を(以下)調整棒と呼びます。
調整棒は手のひらで挟みましょう。握りません。
握って動かすと…最初の写真の様に、関節を外す力の作用が起きてしまいます。
それが、手のひらで挟む事によって、肩甲骨と肩関節が一体化してストレッチ出来るので、筋肉は安心して伸びて動きながら『関節の可動域を広げてゆく』事が出来ますよ♪
是非身近な棒を使って実践してみましょう。
調整棒を体の前に構えたら↓
車のハンドルを回すように回しましょう。
手のひらで挟んで棒を回すと、『肩甲骨もよく動く』事が実感出来ると思います。
反対回し(逆回転)もやりましょう♪
ひとしきり行ったら、次に調整棒を挟んだまま、腕を上に挙げて行います。
ここでも右回し、左回しと行って下さい。
ひとしきり回したら、次に『肩甲骨剥がしのストレッチ』に入ります。
肩甲骨剥がしと聞けば乱暴な聞こえですが、関節は喜びます♪
肩甲骨が腕の骨と一体感を持って動くので、肩関節の可動域が広がります。
前にある手のひらで、後ろの腕を押してあげましょう♪
そうすると肩甲骨に作用してくるのが実感出来ると思います。
反対回しをして、左右を入れ替えてから、同様に前の手のひらで、後ろの腕(手)を押してあげます。
コツは後ろ側の手は力を入れずに『押してもらう事』
動きの主導権は前の手が担います。
後ろ側の腕は力を入れない様にして、前の手の動きで後ろの肩が心地よくストレッチして、可動域が広がる様に調整しましょう。
この調整棒の長さは肩幅よりも狭いと、余り効果的にストレッチ出来ません。
それでも適切な長さの棒が無い場合は短くても良いと思います。
気をつけて欲しいのは、『長過ぎは良くない』です。
丁度良い長さは、色々な長さを試してみた結果、肩幅よりも手のひらひとつ分広い長さでした。
おじいちゃん、おばあちゃんも身近な棒を使ってテレビ観ながらリハビリに取り入れてみて下さい。
多少痛くても、『心地よさがあるならばダイジョブです♪』
痛いばかりなら可動域を無理に広げようとしないで、出来る範囲を回したり押したりしていたら良いです。
きっと少しずつ、腕の挙上が改善されてきますよ。
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