前回のお話で 足の裏の 点と面と線 が意識に入ったと想います。
立っている時も、歩いている時も、日頃から 意識を使う と 体が様々な反応をしてくれるようになります。
上手くやろうと一生懸命努力しなくても意識をしてゆくことで、だんだんと 的を得た体の使い方 になってゆきます。
今回は 左右の足の裏の軸を色々と変えてみながら 体の軸の変化を感じてみましょう。
片側の足の裏の小指に体重を乗せてみてください。
( この時、点は小指側、線も小指側に感じます )
すると、お尻にある体の重心は、図にある『赤い線』になります。
そこで小指側の体重を、前回にお伝えした 点と線と面 に乗せ変えてみましょう。
すると図にある『黒い線』の位置まで、 自然に、勝手に重心が移動します。
自然に、勝手にです。。。
重心が崩れたまま、 クセ を持ち続けていると、関節や靭帯に負担になります。
負担をかけ続けていると故障します。
時には真っ直ぐ立ってみましょう。。
ふと思い立ったら、 左右の足の裏にある、点と線と面を意識して立つのです。
そうすると…
あ…
勝手に重心が移動した…
なんてことはしょっちゅうです。(^_^;)
ニュートラルからどれだけ外れていたかが良く分かる場面です。
いつもニュートラルでいるわけにはいきません。 人間は動く生き物ですから。
しかし、ニュートラルを意識しないで生活をし続けて、体を調える事もしないで、ほったらかしで生活して、いつの間にか大変な事になっている方がとても、とても多いです。
台所に立ちながら、 真っ直ぐの軸を確認する。
レジでお会計をしている時に、真っ直ぐの軸を意識して確認する。
どんな時にも出来ます。
セルフケアの入り口ですよ。
自らの体を感じ取るんです。
体の声を聴きにいくんです。
《 立っている事は凄く難易度の高い事 》
自転車に乗っているとしましょう。
手放し運転は 危ないのでいけないのですが、例えばのお話です。
手放し運転は、スピードが速いと容易に出来ます。
スピードが遅いと、途端に難しくなります。
またスピードが出ると車体と体は安定します。
しかし、足をつかないでその場に止まること、足をペダルに乗せたまま静止する事はとても難易度の高い事です。
高度なバランスを求められるからです。
私たちは日頃から何気に立っています。
なんとならば歩いたり、走ったりするよりも、立ってた方が楽と感じています。
しかしバランスという所から観てみると、実は立っているだけって 『とても難易度の高い事』をしているんです。
本当に物凄い事なのです。
生物にとって事件と言えるくらいすんごい事なのです。。
そんな凄い『ただ立つ』という世界。
そこに足の裏のコントロールをしながら、重心の移動を感じながら、しみじみと立ってみましょう。。
立つ・・・ とても味わい深いものです。
左右の軸の微調整をしながら左右均等な三角形を作るような気持ちで立ってみましょう。
たっていると膝が痛いと言うおじいちゃんに、足の裏のコントロールをお伝えしました。
そうすると、軸を意識して立っている時は
痛くなくなったそうです。。
そのまま軸を意識して歩いたりしているようです。
周りの方が、『歩き方が良くなった』と褒めてくれるそうです。(^_^;)
左右の足の裏の軸の確認をしてみましょう。
あ… また少しずれてた…
トホホ。(^_^;)
そんなもんです。
だんだんと自分の体が愛おしくなりますよ。。
えへ。