今回は足の裏からふくらはぎについてのお話をいたします。
足の裏は立つにせよ、歩くにせよ、とても大切な部分ですが、ここを『鍛える』という概念はあまり発達していないようです。。
長年、身体の調整と鍛練に関与してきましたが、足の裏を鍛える事には世の中が盲目であるように感じてきました。
足の裏は鍛えても、目に見える変化が乏しく、それ故に置き去りにされてしまってきたのでしょう・・・
足の裏を鍛えている方の歩きはとても安定していて、長距離の歩行にも対応出来ています。
足の裏をおろそかにしている方は、すぐに疲れて立っているのが困難になっています。
これは日々体のトレーニングをしている方において、よく見られる事でした。
歩く、走る。。
これが出来ていれば自然に足の裏は鍛練出来ます。
歩く事と走る事が日常に組み込めない方や、困難な方に、是非実践してほしい『足の裏とふくらはぎのトレーニング』
今回はその方法をお伝えします。
まずは『ふくらはぎ』のトレーニングです。
家の何処かに掴まって、体を安定させましょう。
ここから踵を上げて体を持ち上げます。
持ち上がった所で、少し静止させると効果的に鍛えられます。
下げる時に踵を強く打ち付ける指導もありますが、特に膝や腰に不具合のある方への『調整法』としては勧めていません。
私は静かにトンと踵を下ろすようにしています。
座って行う『ふくらはぎのトレーニング』
立つと膝や腰が痛む等、立つ事が困難な方へ座って行うふくらはぎのトレーニングをお伝えします。
座った状態で、肘を膝の近くに乗せます。
すると上半身の重さが、トレーニング時の適度な負荷となります。
上半身の負荷をかけたまま、ふくらはぎの力で踵を上げて下さい。
上げたら下げる。
下げたら上げる。
この繰り返しを1日に何回か行うと、ふくらはぎは鍛えられます。
ふくらはぎは心臓と同じ構造をしていて、血流を促すポンプの役割を持ちます。
心臓の圧力が日頃から高めの方は、 ふくらはぎポンプを起動させる事により、心臓の圧力を下げることにも成功しています。
心臓の圧力が気になる方は是非実践してほしいトレーニングです。(^-^)/
《足の裏を鍛えて、体に芯をつくる》
この方法は『縄跳び』です。
実際に縄を持って回す必要はありません。
縄を持っているように縄跳びのフォームで、その場で軽い跳躍を繰り返します。
・ 跳ぶ高さ→爪先が地面から浮くか浮かないか…くらい低くて充分です。
《後ろ跳びで跳ぶ》
縄跳びのフォームで跳躍をしますが、体に芯を作る為には、『後ろ跳びのフォーム』で跳びましょう。
前跳びのフォームでは、腰が曲がり、体に芯を作る事が出来なくなります。
体の芯は歩行にも、立つ姿勢にも、様々な場面で、無意識に機能しています。
芯のある体は『骨感』を掴みやすくて、活かす事が出来ます。
《 前跳びと、後ろ跳びの違い 》
前縄跳び
体の軸は失われています。
そして、後ろ縄跳び
体に芯を感じとる事が出来ます。
肘は体の横に固定して、肘から先を縄を回しているようにリズムよく回します。
この際に足の裏(土踏まず)とアキレス腱がとてもキレイに負荷を受け止めて機能してくれます。
まるでバネが体に備わったかの様な体の跳躍を実感出来る事でしょう。。
私は後ろ縄跳びのフォームでその場で跳躍をしています。
体に芯を感じ取ってから1日を始めてみると、その日は不思議と体に芯を感じながら生活が出来ています。
その結果、動きに無駄がなく、疲れにくい1日を送れていますよ。♪
軽い跳躍を繰り返す事は、家の中でも出来ます。足が痛い方は絨毯や畳などクッションの上で行うと良いでしょう。
バネを感じとり易いのは、固いフローリングが良いと思います。
素足でバネを感じとると、靴での生活に慣れてしまった足に良い刺激となります。
そして『土踏まず』と『アキレス腱』が鍛えられます。
足腰の筋力をつけようと頑張ってる方は、一度足の裏とアキレス腱、そしてふくらはぎのトレーニングがおろそかになっていないか確認すると良いです。
鏡を見て映らないところ…そこが大事なのに、目に見えやすい所ばかり鍛えても、体はバランスを崩すばかりです。
軽い跳躍を繰り返していると、土踏まずとアキレス腱は素晴らしいバネとなり体全体を支えてくれる事でしょう。
\(^-^)/