骨盤の歪みは、経験上 外れるように歪む事が多かったです。
尻餅をついて転ぶ時も骨盤や股関節が、外れるように崩壊して歪みます。(いづれまたお伝えします)
骨盤や股関節が外れないように気を付けていたら安全とも言えます。
日常生活に於いて、外れないようにする事は、至難であり、又不可能だとも想っています。。
それぞれに仕事は様々であり、その特性上、必ず歪む仕事だってあります。
例えば、大工さんや農家さん、それぞれに特徴のある体の使い方がありますからね。
その特徴を熟知して、特徴に合わせて調える事に長けてゆけばどんなお仕事も安全です。。
しかし、その仕事で、どんな壊れ方をするのかの説明と、その建て直し方が仕事を教える側から提供される事が無いために、多くの方が陰ながら苦しんでいる事を多く見てきました。。
仕事が悪い訳では無いのかも知れません…
自分を知り、体を知り、仕事を知り、安全に、上手に使いこなす術に長けてゆきたいと想っています。。
今回は前回の『骨盤ロック』の応用をお伝えします。
物を拾う場面に於いて、以前にお伝えした方法は、
・お尻を引く事。
・後ろ足を軸にしておく事。
でした。 この方法により、骨盤は開くように歪まなくなります。
それでも上記2点が使えない場面もあります。 その時に今回お伝えする『骨盤ロック』を使って骨盤を守ります。
目の前にいる子を拾い上げてみたいと思います。
目の前にいる子は私に拾われる事を待っています。。
…
では、早速拾いますが、まずは以前お伝えした、後ろ足を軸にする方法で拾います。
右足は浮かせられる状態で、左足が軸足となっています。
この方法であれば、骨盤や股関節は歪まないので、腰に痛みはありませんし、痛くなる事も無いのです。
それでは次に、良くない例を挙げましょう。
前にある右足に体重を乗せきっています。
軸足が前にある右足となっていますから、左足は何も意識していません。
この時に、左の骨盤や股関節はどんどん開く方へ歪みます。
『自分の足の重さ…』これが破壊力となります。
自分の足の重さ=骨盤や股関節への破壊力
そのようなものだとしておいて下さい。
自分の足の重さが重力により、下へ下がり続けていますから…
自分の足の重さに負けないように、足をつっぱる様に、ずり下がろうとする足を支える『存在』が必要です。
その『存在』とは 《おしり》なのです。。
どういう事かというと…
↓こうします。
前にある右足を軸足とする場合では、後ろ側の足となる 左のおしりに力を入れて、いっその事、左足は浮かせたら良いのです。
左足はおしりの力により、骨盤や背骨はガッチリと噛み込み、締め込み続けてくれます。
左側に青線の軸を意識して 立ち、その青線をキープ出来るように、『グッと左のお尻に力をこめて』体を前に倒すと…↓
こんな感じになります。
この時に膝は曲げた方が楽チンであります。。(>_<)/
長いものを支えるより、短いものを支える方が楽チンです。同じ重さでも、お尻にかかる負荷が違います。
長ければ腰やお尻に負荷が増しますから、コンパクトに膝を折りたたむと良いでしょう♪
体を起こす時には、挙上した左足を下ろす事により、上半身が起き上がる様にイメージしましょう。
骨盤や股関節を守る為に、お尻の力を使いこなしましょう。。
骨盤ロックを使いこなせるようになると、以前にお伝えした。後ろ足を軸にする事と、お尻を後ろに引く事と組み合わせて、ほとんどの場面を安全に上手に乗り越えられます。
そして、たかが下にある物を拾う動作でさえ、『有意義な動作』となります。
日常の無意識の世界が、意識の世界へと格上げされてゆきます。。
上手く決まった時は嬉しいものです。。
骨盤ロック、意識して使いこなして下さい。(>.<)y-~