膝(ひざ)の不調をこれまでたくさん観てきました。
マッサージの手技により、不調の改善は見込めます。
揉んだり、さすったり。
まあ、それでも良いのですが 自分で気を付ける事 ってどんな事だろう。。
私が大切にしている事は、膝に対して綺麗に体重を乗せて暮らす事です。
不調の方の立ち方や歩き方や見ていると、ほとんどの場合
『足の裏のコントロールが出来ていない』印象です。
これまでに 足の裏のコントロールのお話をお伝えしました。
体のバランスって上の方は下の状態に準じています。
例えば 肩だけを例に取り上げてみると、実に酷い歪みがある場面でも、足の裏から立ち方や歩き方を観察すると、足の裏のアンバランスに対して、上半身はバランスが取れている…
そんな状態に見えるわけです。
上半身は下半身に準じているのです。
今回は膝のバランスのお話です。
《 膝関節に 面と点 の意識を持つ 》
図①
・ 膝関節は面で体重を支えていると圧力が分散していて安定します。
図②
・ 膝関節は点で体重を支えていると圧力が集中して削れるようなイメージでゴリゴリと壊れてゆきます。
イメージは出来ましたでしょうか。
(*´-`)
では膝関節の面と点を実感してみましょう。
《 足の裏コントロールの出番です 》
立ってみて、足の裏の点と線と面を色々動かしてみましょう。
すると、膝関節が面で圧力(体重を)を分散している感じとか、点で圧力が集中している感じとか…
感じられましたか?
足の裏コントロールが出来ていれば、 膝は自然にバランスの取れた『面の状態』で機能します。
この面で圧力を分散する状態を意図的に作れるようになってほしいのです。
(*´-`)
そうすれば、膝の為に 特に何か飲んだり何かしなくても、膝は自然にバランスを取りながら、回復の道のりに入れます。。。
《 関節は面で回復、点で壊れる… 》
そんなイメージでいてください。
全ての関節に応用してゆく体の上手な使い方につながってゆくので、実感しやすい膝関節で習得してみましょう。
膝関節に面を感じながら歩くと 心地良いですよ♪
体を上手に使いこなしてゆくのです。
《 骨感覚 》
筋肉の感覚ではない、骨に体重が上手く乗っている感覚。
面で受けれている感覚。
点で受けている時の感覚。
私達はこの感覚を育てていきたいのです。
力自慢の方は、どうも筋肉の感覚(意識)が強すぎて良くない。。
小さな小さな声。。
骨の声。。
体も、心も静めて。。
聴くように感じ取りに行く意識。
大切な健康法の道です。
健康の為に優先順位をつけるとしたら、
1 番・ 内臓
2 番 ・骨格
3 番 ・筋肉
内臓>骨格>筋肉 です。
膝の不調を改善する為に、筋肉をトレーニングする指導もありますが、大抵は的外れに終わります。
足の裏から 立つ 歩く バランスの意識を持つと、膝は勝手にバランスが取れて面で支えられるようになってきます。
そうして痛みの軽減ができた状態であれば、歩いたり生活してゆく中で自然に筋力も備わって来ます。
バランスの指導があってから、筋力のトレーニングを取り入れたら有意義でしょう。
その上でのマッサージ等の手技やメンテナンスの技が効いてくると想っています。
膝の感覚の練習で、『上は下に準じている』感覚を育ててゆきましょう。
足の裏からバランスを感じて下さいね。
そうすると色々楽しみが増えてゆきますよ。
自分にぴったりの靴を見つけられるようになります。(*´-`)
靴を履いたら、膝、腰、肩、首、頭のすわり具合まで、ふっと感じられるようになりますから。。
違和感とか心地よい感覚とか…
足の裏の点と線と面を感じながら、膝への面と点の感覚へ意識を広げてみてくださいね♪
《 膝関節の体操 》
・ 両足に点と線のいずれかの感覚を調えます。
片方の足の踵を浮かして、膝を軽く曲げます。
( 踵を浮かした分だけの軽い膝の曲がり具合です )
次に
反対の足も同様に踵を浮かして膝を軽く曲げます。
左右交互に繰り返しましょう。
右♪
左♪
足の裏の軸を調えてから、膝の面を感じ取り、『膝関節の面を馴染ませる』ような意識で軽い曲げ伸ばしを繰り返します。
左右交互に行うので、関節に負担がありません。
そして行ってからの膝の動きはとてもスムーズです。
暫く座っていたりした後、立ち上がったら、軽くこの動作を取り入れてみると良いです。
ちょっとした膝の収まりが悪い時、何だか膝に違和感を感じる時に行うと すぐに調いますよ。(*´-`)
固まった筋肉や靭帯を柔らかくして、関節に面を作り馴染ませる。。
ね♪ 簡単に調うでしょ?