今回は肩の痛みを緩和する技をお伝えします。
肩が痛くて、腕が上がらない(挙がらない)方、手が後ろに回らない方は改善するかも♪(´ω`)♪
肩の不調で施術を依頼される時、今回の調整法を一番多く使っています。
そして私自身も、自分で行って肩の調整をしています。
肩の痛さは、誰かに治してもらわないと治らないと思っている方が多いようです。
ほっておいて数日で痛さがなくなる場合もあります。
①『上腕二頭筋長頭腱』及び
②上腕二頭筋長頭腱の『腱鞘』
この2つを指でほぐします
腕の骨をイメージしています。
多少大袈裟な図になっています。
《 上腕二頭筋長頭腱の位置と構造 》
この腱は骨の溝にはまっています。 溝にはまっているので、普通にさわろうとしても上手く押さえられないのと、上手く捉えられません。
赤い線が長頭腱です。
その腱を包んでいる鞘(さや)が腱鞘です。
この腱が 強い負荷や継続した負荷により、『まるで焼き付く様に、腱が固まって溝に癒着してしまっている状態』をメージしています。
トレーニングしたりすると、筋肉は太く 大きくなったりしますし、筋肉に負荷が無い状態が続くと細くなったりします。
骨はトレーニングでサイズが変わることは、ほとんどありません。骨のサイズが変わらないのであれば、 溝にハマる腱のサイズはある程度決まっているものだと思います。
長頭腱については↑この写真の手の様なイメージを持ちます。赤い点・がハマっている腱(断面)です。
溝に深くハマっている事をふまえると、上から圧してほぐすのは難しいのです。
肩が痛い時は、きっと腕を下げた状態でさすったり、揉んだりしていると思います。
筋肉由来の痛さである場合は↑この写真の状態でほぐしていけばしっかり弛みますし、痛さも緩和します。
しかし、肩の痛さが長頭腱由来の場合はこの指圧、マッサージをしても何も変わらないのです。
上から強く圧しても癒着(摩擦の焼き付き)が剥がれて弛んで自由な動きを確保してあげる事は来ないので、一工夫必要です。
《 腱を捉える方法 》
腕を挙げると肩の筋肉が凹む位置が分かります。
そこ辺りをぐりぐり圧していると、『骨の溝の存在』が何となく分かるようになります。
しかし腕を挙げている肩の筋肉には力が入っています。 それゆえにほぐすのは困難です。
腕に力こぶを作って、力こぶをほぐそうとしてもほぐれないのと一緒です。
肩に力を入れる事なく、腕を挙げた姿勢を作れたら、長頭腱と腱鞘をほぐす事が出来ます。
…どうしましょ?
《 肩の調整は寝て行う 》
↑これが自分で行う肩のマッサージの姿勢です。
腕が痛い。肩が痛い。 痛いから上に挙がらない。
だから寝て行うの♪
寝ていると腕を挙げた状態でも『筋力を使わない姿勢』を作る事が出来ます。
手をおでこ等、頭に置いて置けば、腕の重さは頭が引き受けてくれますから、肩に力が入りません。
肩の筋肉をさわってみれば柔らかいと思います。
この状態も苦しければ、肘や腕の下にクッションを置いて支えたら良いです♪
《 腕の骨の溝を捉える 》
肩に痛さの無い方は見つけるのが難しいかもしれません。
長頭腱の不調ゆえに肩が痛い方は、痛い所がミゾの凹みと一致するのですぐに体得されます。
ミゾの腱が痛い所と一致する方は、ここを弛めてほぐしてあげれば『劇的に回復する』事が多いです♪
痛いながらも気持ち良さを感じる範囲の強さやほぐし方で弛めて下さいませ♪(´ω`)/
ぐりぐり…うりうり…
少しずつ痛みなく、腕が挙げられるようになりますし後ろにまわる様になりますよ。
これまでに、腕が挙がらない理由の1つに『鎖骨の角度』のお話しもお伝えしました。
鎖骨の角度は問題ないけど、不意の動きと力加減により、いわゆる『スジちがい』をおこして痛めて苦しんでいる事も多くあります。
『スジちがい』とは、スジが骨に焼き付いて炎症をおこしているようなイメージを持っています。
摩擦する事なく、スムーズに動く様にしてあげたら、摩擦熱(炎症)は消えるとイメージしてみて下さい。
寝る前に肩の調整をしてから眠れたら、肩の痛みで眠れない方もゆっくりと眠れる様になりますよ♪
(´ω`)/