健康随筆 『健勝祈』

体の調整法を紹介 ・ 日々の綴り

顎関節を壊す原因。 壊さないようにする為の寝かた。


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以前に顎関節症の調整法をお伝えしました。

顎(アゴ)に何も違和感ない方でも、顎関節を整えるマッサージ、指圧を行っていると、綺麗に大きく開くアゴを保てます。

 また、アゴの疲れを抜くのにも良いと思います。

 

 先日、ある方の施術をした時のお話です。

顎関節が絶不調で、アゴが指1本分しか開けず、口を開けると激痛がある。安静にしていても痛さがあり眠れない。 また しゃべる時もアゴを押さえていないとしゃべれない・・

 2年前から症状が出てきて、半年前から酷い症状だそうです。

 加えてめまい、頭痛、気分の悪さもあると言う事でした。

 

 早速、顎関節面を触れてみると、口を動かす際にはゴリゴリとガサツな関節の感触がありました。

 そこで顎関節面に対して、左右から一定の持続圧をかけました。

 後頭部や耳下腺もコリがありました。パンパンに張っている感じです。 ここの鬱血と充血、内圧の上昇が顎関節や頭痛等の症状になる事もあるので、マッサージと指圧をします。

 鬱血と充血を散らします。パンパンに高まった圧力に減圧をかけるのです。

 ついでに耳も草の根を切らぬように引き、内耳のストレッチをかけました。

 

 1時間ほどで口は指3本ほど痛みなく開くようになりました。

 しゃべるのも普通にしゃべれるようになりました。

 首や肩も楽になり、気分の悪さやフラフラする、目が回るめまいも改善しました。(*^^*)

 この方には、毎日の癖付けが大切な事を伝えて、自ら出来るように調整法をお伝えしました。

 私の施術は『誰でも自分で出来る』事だったりします。

 私にしか出来ない、特別な○○等はありません。

自分の体は自分で元に戻せる、健康に出来るように出来ているのです。

 

 ここで1つ、顎関節を壊してしまう原因をお話します。

 

 《 腹這いになって寝る時のアゴの状態 》

私がマッサージをする場面で、多くの場合腹這いになってもらっています。

 横向きや仰向けも、座った姿勢もありますが腹這いになる事は多いです。

 その時に『顔、頭、顎をどこで支えているか?』

を特に注意して見ていないと、顎関節にズレや歪みを作るような負担をかけてしまいます。

 

 施術に限らず、日常で腹這いになって休む時も、寝る時も『顔、頭、顎をどこで支えているか』を確認します。

 もし、頭を顎(アゴ)で支えていたら『顎は壊れます』 

  良くないのは…↓これ

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腕に下アゴが乗っています。この時、リラックスしているので、アゴの力が抜けていますし、少しズレています。

腕に頭を乗せると…↓

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こうするとアゴには何も負荷がかかっていません。

 アゴに負荷がかからないように工夫しましょうね。

 

 胸当てを使って腹這いになって寝る時も同様です。

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↑腕に頭を乗せているので顎は楽です。歪みは起きません。

↓腕にアゴが乗っていると、頭の重さがアゴをずらしたり、変形する力になっています。

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先ほどの方にこの姿勢を見てもらいました。

思い当たる事があったようです。若い時から、勉強しながら机に付せて寝てしまう事があり、その時には上記の良くない状態だったそうです。

 腕にアゴを乗せて、ウトウト居眠りしたりしていたら顎関節もトラブルになると思います。

 

 アゴは頭の重さを支えるようには出来ていないので大切に扱いましょうね。

 

腹這いに寝るのは良いと思います。

仰向けも良いと思います。

横向きも良いと思います。

それぞれに良さがあって、気を付けていたいポイントがあるのです。

 

 腹這いでは顎(アゴ)の状態に気を付けます。

アゴで頭を支えないようにしましょう。

 

この癖を持っている方は、アゴに負荷をかけないようにするだけでアゴをはじめ、色んな不調が改善することも有り得ます。

 机でついウトウト寝る時も、アゴを守って下さいね(*^^*)/

 顎関節を大切にしてすごしましょう♪