健康随筆 『健勝祈』

体の調整法を紹介 ・ 日々の綴り

鎖骨のリングを動くようにする。そして動かす方法。

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鎖骨のリングは動かせます。

鎖骨のリングは動きます。

多くの方の鎖骨のリングは動きません。

まるで固着しているかのような状態です。

動かないので、動かそうとしても動きません。

それでも歪む方向には、『重力』等の影響や、日常生活の『のっぴきならぬ事情』で少しずつ『 動いてゆきます

それなのに、良い方向へ動かそうとしても動かせず…

悪い方向には年数をかけて少しずつ動いてゆく…

 今回は、この鎖骨のリングを意図的に動かせるように、日々の体操をお伝えしますね。

 日々の体操をしていると、鎖骨のリングを少しずつ動かせるようになります。

そして 肩 首 腕の不調は、これからお伝えする体操で解消する事が多いです♪

 

《 鎖骨のリングが動くようになる体操 》

四つん這いになりましょう。

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腕、体、足はおよそ直角にします。

腕の幅は肩幅よりも手ひとつ分くらい広めにします。

顔は前を向いてアゴが軽く上がる具合にします。

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手の向きは指先が内側に向くように構えましょう。

四つん這いの姿勢が作れたら、今度は胸を床に下ろしてゆきます。↓

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この時のポイントは、①おしりの位置を動かさないようにする事です。

おしりの位置が前後に動くと、第一胸椎に圧力を加えるポイントで圧力のポイントがぶれる為に、狙った効果が得られなくなります。②肘の位置は肩の真横か、少し前方に位置付けながら胸を下ろしてゆく事。

 肘の位置がおしりの方に向くと、おしりの位置と同様に、第一胸椎に圧力を加えるポイントで、圧力のポイントがぶれる為に、狙った効果が得られなくなります。

アゴが軽く上がる状態を保ちます。

顔を下に向くようにしてしまうと、胸を下ろしても、第一胸椎へ前後左右からの圧力を1点に集中させる事ができず、上記の①②同様に、狙った効果を得ることが出来ません。

④胸を下げる時には、ほぼ重力に任せて力を抜きます。

 筋トレではないのです。むしろ力を込めると筋肉の緊張(固さ)が動きを邪魔しますので、胸を下げる時には、最低限の力で体を下げて、 下がりきったら力を抜くのが良いです。

⑤1分以上、下げっぱなしをキープします。

上げ下げを素早く繰り返しても効果はほとんどありません。

 緩む為には一定の 『持続圧』が必要だからです。

 持続圧力ですから、持続…すなわち時間が必要です。

 持続圧力により、じわっ…  じわっ…  と体が下がり始める事が実感出来ます。

  胸が下がると 鎖骨のリングが起きた角度に矯正がかかるのです♪

 また言い方を変えると、持続圧力が来ないうちは、いくら力んで反らしても鎖骨のリングは全く動きません。

 よって、力任せではどうにもならないということです。

 

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青色が第一胸椎であり、鎖骨のリングです。

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胸を下ろした時に 赤線は十字に交差しています。交差点が第一胸椎です。

 正しく胸を下げると、 第一胸椎の1点に圧力が集まるのを実感出来ると思います。

( 敏感に体の声が聴けるようにと、日々のお体との対話を堪能しておられる方は、圧力の感覚をすぐに実感出来ると思います。)

 

   《 第一胸椎が緩む原理 》

 先ほど 力任せではどうにもならないとお伝えしました。

 そこはとても大切なポイントです。

『錆びて固着したネジ』があるとします。

このネジをドライバーで弛めようとしても弛める事が出来ず、強力に回そうとすると『ネジ山が壊れる』とします。

また、潤滑剤をどれだけ使っても全く弛んでくれない 『ガンコすぎるネジ』。

 このネジを『第一胸椎だとイメージしてください』

 

 このガンコすぎるネジを弛める為に、ハンマーを使います。。

 パコン ! と一撃を加えてやると…

ネジはするすると回りだす♪

 さてさて、一撃とは物騒な…。(;´д`)/

  

 《 前後左右からの同じ圧力を1点(第一胸椎)に集中させる 》

これがネジの一撃と同様の効果をもたらします。(第一胸椎は弛む)
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前後左右からの圧力が1点(第一胸椎)に集まります。姿勢が正しければ、前後左右からの圧力は同じになります。

どこかに力が逃げることなく、前後左右から第一胸椎に圧力を集めましょう。

 力を抜いて、体重と重力に任せて姿勢を作ったほうが『圧力を感じやすい』と思います。

 また下げたところで、 1分ほどじわじわと圧力を感じていると鎖骨のリングが弛んでくることが体感出来ます。

 弛んできたら、 更にひとつ胸を下げる力を加えるか(背中は反る)、重力に任せてそのままにしていると…

 『胸は下がります』

それはつまり、第一胸椎は弛み、動かせたということを示しています。鎖骨のリングが起きたのです♪ (^-^)/

 

※ ハンマーでパコンなどと物騒な例えをしましたが、実際にハンマーでパコンとやると、胸椎や脛椎(首の骨)は、だるま落としの如くズレてしまい再起不能になると思いますので絶対にしないでね。。

 そしてこの前後左右からの持続圧力はハンマーから(後ろから)加える力とは、力の方向がまるで違いますので、そこは例え例えでも一緒にしないでね(●´ω`●)/

 

 もし、胸椎が後ろに飛び出るように変形(変位)している場合はどうなのか…

 その場合もこの四つん這いの体操で解決しました。(^-^)/

 時間は長くかかりましたが…(数年)

体操に取り組み始めてから、状況の悪化は止まりました。そしてじわじわと改善の道のりをたどり始めて… 気が付けば姿勢も良くなり、ボコっと飛び出ていた第一胸椎(鎖骨のリング)は見た目にも、触っても、飛び出ていません♪

 

 安全に、上手に、変位や変形を正すのには時間がかかります。。

 時間をかけて壊してきた道のりと同じです。。

 早く良くなりたい気持ちは成果を急かしてしまうものですが、急がず、じっくりと取り組んで下さいませ。。

 何せ、これを覚えたら一生涯取り組み続けるでしょうからね♪(^-^)/

 毎日調えないと気持ち悪いですから♪

お金も道具も要りませんし、どこでもできますし♪

 

 お体の使い方をまるで『取り扱い説明書』を読むかの如く、素晴らしい性能を持った『仕様書』を手にするが如く。。

 この体を使い続けながら人生を全うしたいものです♪(^-^)/