健康随筆 『健勝祈』

体の調整法を紹介 ・ 日々の綴り

《 でんでん太鼓 》歩く時の上半身の動かし方。。

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歩き方のお話も、いよいよ上半身の動かし方へ入ります。

 まともな歩き方を出来るようになりたい。。

そんな思いで25年ほど経ちます。。

 マッサージをしながらも、必要に応じて歩行訓練の指導もしてきました。

 体の不調を改善してゆくために、歩ける方は 『歩かなくてはならない』のです。

歩かなくても、人生を健康に全う出来る道は無いと思っています。

 多くの方と関わる中で、多くの方が重要だとする歩く時のポイントは、

・歩数

・距離

・時間

・消費カロリー

以上でした。

 私にとって上記のポイントは、どうでも良いものであります。

私にとって重要なポイントは

・1歩の完成度

これにつきます。。

 ここをしっかりと踏まえつつ、距離や時間等のテーマを持って歩く事を充実させたら良いと思っています。

 

 多くの方のウォーキングを見てきましたが、仕上がっている方は極極極僅かでした。。

 

 今回は、上半身の骨格を 歩く時に、どのようなイメージや意識でいたら良いのか。

 そこについてのお話いたします。

 

 《 上半身はでんでん太鼓

 でんでん太鼓って今はあまり目にする事がなくなりましたが、小さな子供をあやすのに鳴らして楽しませているのを見た事ありませんか?

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 丸い太鼓を支柱を左右に回して鳴らす楽器です。

  音だけでなく、動きの見た目も楽しいものです。

 このでんでん太鼓が歩く時の上半身のイメージになります。

 ↓上半身の骨格を簡略して図にしてみました。

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でんでん太鼓支柱は背骨です。

 肩甲骨から始まる腕が、でんでん太鼓のヒモと太鼓の付け根だとします。

背骨を左右に回転させると、肩甲骨からの腕がヒモのように振れます。

 手の先をグーやパーにして、お腹や腰にトントンとリズム良くタッチしたら分かりやすいと思います。

 肩に力が入ると腕はうごきませんよ♪

肩甲骨に動きの主導権をもってもらうと、腕は綺麗に動いてヒモのように、ムチの如く華麗に動き出します。

 この動きは、後に四十肩とか五十肩とよばれている、肩の不調に対しての有効な改善策でもお伝えしていきますね(´ω`)/

 さて、肩甲骨からの腕が発動して、腕の動きが出来るようになれば、歩きながら試していきます。

 《 4ヶ所の動力源 》

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上図はお体を後ろからみています。

これまで、徹底的に 『おしりが主役』とお伝えしてきました。

 歩く時にも、おしりが主役 ! そして2番手に来るのが 『肩甲骨』です。

 

 おしりを動かして、肩甲骨を動かす事。

歩くスピード等で、肩甲骨は大きめに動いたり、小刻みであったりと、様々に変化はしますけれども、肩甲骨は必ず動きます。

 肩甲骨が不動の歩きをたくさん見てきました。

 まるで、背中の一部になってしまい、本来腕である事をとうに見失ってしまったとしか思えない、悲しい歩き・・・

 それでも当たり前の様に歩けているから、多くの方はこの事に気づかずに、一生を終えるのでしょう・・

 

 歩き方は、人生をかけて徹底的に追求したら良いのです。

  健康法の極意の一つが歩き方です。

 私が若い時は、色んな健康法の講義のセミナーに行きました。

 どんな事を聞いても、その講師の方がどんな歩き方をしているか、その辺だけでもその方がどんなもんかが分かってしまいます。

 …(´ω`)

ふぅ。。

 

 骨盤とおしりを意識したら、背骨を左右にひねる動きを作るきっかけの動力源になります。

 また、肩甲骨を後ろに引くイメージで腕の動きを作ると、腕の動きを作りやすくなります。

 背骨を、左右に回転させる動きは背骨に付いている筋肉で行いません。

 むしろ背筋はリラックスしています。

 おしりと肩甲骨が、背骨をひねる動力源となります。

 

 この動きを練習してゆきましょう♪

 全身のスジや筋肉や関節がほぐれてきます。

良く動く所と、あまり動かない所の差が大きい方ほど、不調に陥り易いものです。

 でんでん太鼓を意識したら、体の全体がほどよく動きますから、差がなくなります。

 結果、運動効率も良いわけです。

 

 1歩の完成度を上げていく事は、充実した健康法の追求となりますから(^-^)/

 

 次回はここに『腹式呼吸を加えます』

 

歩きの練習は家の中でも出来ます!

ではまたね♪