健康随筆 『健勝祈』

体の調整法を紹介 ・ 日々の綴り

骨盤調整法② 『親指でスジを緩めて、グーで骨盤を締める』

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  骨盤の歪みを矯正する簡単な技があります。

 軽い歪み程度なら、これからお伝えする手技で完結出来ます。

 かなりヒドイ場合であっても、今回の手技は『骨盤を調える為のベース作り』となり、歪みが軽かろうと、ヒドかろうと、どっちにしても必要な手技ですので、日々の骨盤調整で練習しましょうね。。

 

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・骨盤を正三角形と、とらえます。

・骨盤は左右2枚の骨で背骨をグリップしています。(背骨は竹の如く参照)

 

 この正三角形が左右の骨盤の歪みにより、菱形等に力学的に変形してしまうと、様々なトラブル(不調)に至ります。
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 そこで骨盤を正三角形へ戻す為の手技や体操があるのです。

 体操の基本はおしりを上手に使う方法で、いくつかは過去にお伝えしてあります。

 今回は手の親指とグーで調える手技をお伝えしますね。

 

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 緑の2枚の骨盤があります。そして青は背骨です。

 骨盤がグリップしているのが背骨にある『仙骨』です。

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 骨盤と仙骨の合わせ目は、赤色で示しています。このグリップ部分は『仙腸関節』とよばれています。

 仙腸関節『関節』と言うだけあって、わずかに動く部分です。

 骨盤は1枚のパーツで出来ているのではなく、ましてガチガチに動かない部分でもありません。

 多少動いて正常です。

 クルマのハンドルの 遊び ととらえるとイメージしやすいと思います。

 遊びの範囲を超えた歪みがあると、体は不調をきたすので、遊びの範疇に骨盤を収めておく事を、体は必要としています。。

 ガチガチに固まった遊びの無い正三角形の骨盤だと、動きが固くなり、運動能力に不自然さが見られますし、怪我をしやすい骨盤でした。

   《 骨盤調整法② 》

 では骨盤を調えてゆきましょう♪

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手を ↑の様に握ります。 親指を立てて青丸の部位で『仙腸関節』の指圧マッサージを行います。

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↑青点を仙腸関節(先程の写真の赤ライン)に当てて、上下にグリグリ…ごしごし…と指圧マッサージを行います。

 或は下から上にグリングリンと擦りあげる様な感じも良いです。

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 仙腸関節に当たると、他の部位を圧している時とは感触に違いがあるのですぐに解ると思います。

 痛気持ちいい(痛さと気持ち良さが同居する世界)中でも、仙腸関節のグリップ部位(重なる所)には、若干痛みが強く感じられると思います。

 心地好さが在る事を確認しつつ進めて下さい。

 痛いだけだと、強すぎるので弱めて下さい。

また炎症等があり、圧さない方が良い場合も痛いばかりで気持ち良さはありません。

この場合も仙腸関節部を避けて指圧マッサージをして下さい。

 炎症がある場合は、炎症エリアを避けて親指でグリグリしてゆきます。炎症周囲であれば気持ち良さが感じられると思います。

この 指圧マッサージを行うと、クセのついたガチガチに固まった仙腸関節を弛める事が出来ます。

 

 ・仙腸関節を弛めてから『骨盤を締め込みます』

 仙腸関節が固まった状態でいくら強く骨盤を絞め込んでも 押し返される様に反発されてしまいますので、絞まりません。

 繰り返しますが、筋肉やスジを弛めてからの骨格の矯正をします。

 

 《 グーで締め込む骨盤矯正法

先程の手の握りをそのままにします。。

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 そして今度は骨盤の横からグーをあてがいます。(三角形をイメージします)

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グーを当てたら(おしりの凹み辺り)、上体を股関節を軸にして少し後ろに倒します(人によっては起こす感じになります)

ここで以前にお伝えした肩甲骨からの腕を使いましょう。

力の加減は、まずは肩甲骨を寄せるようにしながら(緑の線↓)両腕の力で骨盤を締め込むのです。


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グーでしっかりと骨盤をホールドして、そしてグーでおしりを圧しながら骨盤の存在感、『骨感』を感じつつ上体を倒すのです。

太い体でも細い体でも、骨感は誰でも感じ取れますから、練習、練習です ♪

そこから、

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 グーの手首を赤矢印の方向に軽く回転をかけます。

 この操作で仙腸関節の収まり具合、骨盤の角度の具合が綺麗に微調整が出来ますから、粗っぽい仕上がりになりません。。

 

以上の方法が、自分で出来る基本の骨盤矯正の手技となります。

 ここからの応用がいくつもありますがこの操作で大抵は調いますので、日々の練習で上手くなってゆきましょうね。

 一生使い続けるお体の、大切な取り扱い方となります。よってこれは生涯行う手技となります。

 

 上手く出来なくても大丈夫… 少しずつ上手くなりますよ♪

 

(>_<)/