健康随筆 『健勝祈』

体の調整法を紹介 ・ 日々の綴り

咳止め調整法。。 背中のマッサージ。。

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 止まらない咳を止める方法をお伝えします。

咳が止まらないと、本当に苦しいです。。

 前回お伝えしたように、咳が止まらないと、時に体力の消耗と共に 命に関わることがあると想います。。

 咳に苦しんでいる方が傍にいたら、咳止めのお手伝いをして助けてあげて下さい。。

(*´-`)

 

 咳が止まらない理由は2つあると考えます。

1つ目、『痰を外に排出するため』

2つ目、『背中が固まってしまい、肺が外側に膨らめないため』

 1つ目の痰を外に排出するのは、 重力を味方にして利用すれば、咳をすること無く痰を外に出せる 事を前回にお伝えしました。

 2つ目の理由については図で解説しましょう。


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正常な呼吸では肺は外側に膨らみます。

肋骨が柔らかく膨らむように、肺は外側に膨らみます。

 心臓や気管支を肺が圧迫する事はありません。

ところが 《 背中が凝ると・・ 》

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息を吸った時、 背中の固さによって肋骨が膨らむ事が出来ずに、内側に膨らむ事になります。。

 この際、気管支と心臓は、吸気により内側へ膨らむ肺の圧迫を受ける事になります。

 これが 息を吸った時に咳が出る理由であると想います。

 これは自分の体で確認してきました。。

 

 もし機会があれば、コルセットみたいにサラシ布などで肋骨周りをぐるぐる巻きにしてみたら良くわかります。。

 死ぬほど苦しいですから…(  ;∀;)

 背中が凝るということは、似たようなものであります。

 背中の凝りによって、肺が外に膨らめなくなるものです。

 

 咳をすれば背中が緊張して凝りが発生する…

背中の凝りがあれば 息を吸った時に、肺が内側へ膨らもうとして、気管支や心臓を圧迫する。。  咳が出る。。

 

 悪循環の無限ループが始まっています。。

 

 何処かでこの連鎖を絶ち切らなくてはなりません。。

 

 《 背中を弛めるマッサージと指圧 》

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肩甲骨の周りを弛めてゆきます。

背骨のキワから肩周りを指圧したり、マッサージ(擦る)して弛めてゆきます。

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両手で左右の肩甲骨周りをグリグリ圧し回すようにします。

緑のライン上を移動しながら弛めてゆきます。

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 脇に添えた手の平で肩甲骨を引き寄せるように圧をかけながら、肩甲骨の内側を親指でグリグリすると、『 肩甲骨はがし 』が出来ます。


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肩の上部ははさむように揉んであげましょう。

 

 コツはあまり強く圧さない事。

強く圧すと咳を誘発する刺激になってしまいます。

 心地よく感じる圧を見つけて下さい。

マッサージを始めると、ほどなく肋骨が大きく動き始める事でしょう。。

 肋骨が大きく膨らみ始めると、咳は次第に収まってきますよ。。

 

    《 自分で弛める方法 》

一人暮らしの方は、体操で上記のマッサージ 指圧の効果を狙います。

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 肘をついて『四つん這い』になりましょう。

肘をつく理由は前回にお伝えした事を思い出して下さいね。

そこから肩甲骨を寄せてゆきます。

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寄せることで肩甲骨が肋骨から剥がれてゆくイメージをもって、剥がれてゆく感覚を身に付けて下さい。

この時、体は下がります。

 肩甲骨を寄せれば体は下がります。

肩甲骨を広げれば体は上がります。

この寄せたり広げたりを何度も繰り返します。

次に肩甲骨を寄せてストレッチをします。

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おしりを後ろに引くようにしてみると、肩甲骨の内側がストレッチ出来ます。

 

ある程度弛んできた感じが作れたら、『肘を立てた四つん這い』になりましょう。

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そこで、左右の肩甲骨をぐりんぐりん擦り合わせるように自由に動かします。

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筋肉は、どんなに固く凝り固まろうとも、

骨よりも固くなる事はありません。。

絶対に骨の方が凝った筋肉よりも固いのです。

ですから、骨の動きで凝りをほぐしましょう。。

 肩甲骨が腕となる意識と感覚の訓練にもなりますし、 肩凝りの解消にもなります。

(*^^*)

 

 イスに座ってマッサージしても、なかなか咳は止まりません。

理由は前回にお伝えした通り、ボール(痰)を上に投げなくてはならないから…

だから横向けに寝て施術するのが良いでしょう。。

腹這いの姿勢は咳をしている時の姿勢としては苦しいでしょう。。

 クスリが無い時代の方達はこのようにしたりして、咳を止めていたのだと想います。。

 

 肩甲骨の内側はそのまま、気管支の位置と合致します。。

 肩甲骨の内側をしっかり弛めてゆきましょう。

 私は咳が出ていない時でも、日頃からこの体操を取り入れています。

 『肩甲骨からの腕』の意識が保ちやすくなります。

 肩凝りの予防と解消になります。

後に肩凝りへの調整法をお伝えする時が来ますが、今回は『咳止めの調整法』を入り口として肩甲骨周りの調整をお伝えしました。

  

 肺炎や気管支のトラブルに苦しむ時に、救いの1つに加えて下さい。

 クスリがなくても出来ることです。。

 お金をかけずに出来ることです。。

 誰にでも出来ることです。。

 

 咳をしないで痰を切る方法と共に 体操と調整法も覚えて下さい。

 

 我が子が咳に苦しんでいる時のママさん達は、誰からも教わってなくても、自然と手を背中に当てて、擦るように手当てをしています。。

 不思議なことに、無意識で手がちゃんとゆくべきところに収まっています。

 体の声を聴く、こころの声を聴く。。

そんな真髄をお母さん達は見せてくれました。。

 

 (●´ω`●)