健康随筆 『健勝祈』

体の調整法を紹介 ・ 日々の綴り

空咳を治める体操。。

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 病気でもないのに、空咳が普段から日常的に出る方。

そんな方の施術にあたる時、よくあるのが背中のコリです。

 そして 腹式呼吸の無さ。。

咳を警戒して、呼吸は浅めとなっていて酸欠となっている。。

 

 痰の出ない咳があって、咳が頻繁に出る方は、咳止めの調整法を試してみてほしいです。。

 それでも止まらなければ、医療機関へ相談して下さいね。。

 医療機関で『病気はどこにもありません』と判断していただけたのならば、以前お伝えしたように、『調子が悪い』状態であると考えます。

 体の調子を良くする為に、肩甲骨の周りを弛めてゆく体操を行います。

 

            《 背中を弛める方法 》

・ 肩甲骨と肋骨を持ち上げるように背のびをしながら腹式呼吸をします。

 (慣れてくると肺にも(肺の辺りに)ストレッチ感が得られると想います。)

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    肋骨の内側への意識を持ちます。。

    背中の筋肉のストレッチ感の奥。。

背のびによる内臓の持ち上がる感覚。。

腹膜、胸膜、横隔膜の存在感を実感出来るようになってきます。。

 これがとても気持ち良いものです。。

そして充実感があります。

そしてから、肩甲骨を下げます。

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肩甲骨を上げたり下げたりして、上下に動かしましょう。

次第に肩甲骨周りのコリがほぐれてゆきます。

力のイメージは青線のように肩甲骨からの動きに注意しておきます。

こうする事により、首とつながる肩に力みが発生しない為に、『肩コリにはなりません』

首とつながるライン(下図の赤ライン)には緊張は出ないはずです。

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次に

・四つん這いになります。

そしてから、肩甲骨を寄せて…

左右の肩甲骨を『グリグリと擦り合わせるように体操します。』

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今回は肘を付かない方法です。

肘を付かない方が、肘の動きを利用して、大きく肩甲骨を動かせます。

前回のように肘を付いても良いと思います。

 

 そしてから、肩甲骨を広げるように猫背のストレッチをします。


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今回は終始、頭を下げておきましょう。

背中を反らす時に頭を上げると、『綺麗な背骨のしなり』が発生するので、反らす時には頭を上げても良いと思います。

 

以上を何回か繰り返してみて下さい。

肩甲骨周りが弛んでくると、息を吸った時に、肺が肋骨と供に大きく外に膨らめるようになりますから、呼吸が楽に出来るようになります。

 肺が外側に大きく膨らめるので、肺が気管支や心臓に『圧力』を加えなくなります。

それ故に、空咳は収束してゆくというわけです。。

 

 日頃から肩甲骨をあまり動かさない方は、肩こりにもなるでしょうし、空咳を含め、血圧や脈などに不調をきたす事もあるでしょう。

 

 肩甲骨からの腕の意識をもって、大きくゆっくりと動かす・・

 肩甲骨をモゾモゾと動かして遊ぶ…

こういう動きが大切です。

 

 冬場には空咳の出る方によく行き合います。

さぶいから、肩が少し上がっちゃって…

肩がこる・・

  冷たい空気に、のどがキュッってなる。

首が冷えて固まっちゃって、気管が外に膨らめずに咳が出る。。

 粘膜が乾燥して咳が出る。。

 

色々と冬の寒さで体調を崩しがちになります。

 ぬくぬくと体をあたためつつ。

体操をしながら温かい飲み物を飲んで 気管、気管支、肺をいたわりましょうね。。

 

 腹式呼吸で酸素をたくさん取り込めると体は温かくなります。

 酸素は燃焼に必要ですからね。

焚き火に空気を送り込む『ふいご』のイメージをもって下さい。。

 

 空咳は収束しますよ。。(*^^*)