この山のてっぺんに祠があります。
3月5日のブログ『登山に行くのだ』の回で登った本富岳です。
この祠に行く為の道はとても険しくて、体力と気力が求められます。
子供たちは小学6年生になると、この山のてっぺんに登ります。
山頂には祠があって、里の人々の信仰の対象になっています。
9月4日のブログ『岳参り』の祠は『奥岳』と呼ばれ、里からは見えません(標高2000m) 今回の本富岳は『前岳』と呼ばれ、里から望めます。(標高1000m)
今回は前岳の祠に行くのです。
子供たちと登るルートは↓
山の裏側から尾根を通り山頂に行く道を使っています。
今回は かつて100年前まで使われていた正面からの道(既に失われている)をゆきます。
古文献と地図と伝えられている様々なお話しを整理して、プロの登山家の方達(里の方)と共に、伝説の道の復活を目指して登りました。
(国の機関に許可を得ています)
ここへ行くには…昔の方は…
↓
黄色の道を登っていたそうです。
幾度も大きな台風や大雨により、かつての道は倒木と落石で通れなくなっているから、現在の迂回ルートが『正規のルートになっています。』
様々な多くの方達の情報と経験、GPS等の文明の利器を使いこなせば、もしかしたら多少迂回しながらも正面からの道を登れるかもしれない。。
そんな希望を持って今回の登山に挑みました。
結果…
無事に『直登完登』を達成できました ! !
(´ω`)/
道無き道をゆく。
鎌やナタで藪を切り開きながら、かつての道に想いを馳せて… 先人が登ったであろう道に想いを馳せて…
…
それにしてもキッツイです( ;∀;)/
こんなとこ登るん???
こんなとこ登れるん???
~(○◇○;)~
そんな場面が何ヵ所もありました。
しかし前回の岳参りのリーダーさん(74才)は身軽に身をこなしながら登っていくんです。。
呼吸を整えて、心を落ち着かせて、骨のバランス、筋肉の力の入れ方…
全身全霊で自然に向き合います。
『大丈夫、行ける!』集中力と把握力のバランスをとりながら、集中とリラックスをメリハリをつけていると…
不思議と心にも体にも力が沸いてきます。
足の置き場、手の掴まる場所。次の1手に手詰まりにならないように、2手3手先まで見抜く事。
回りをしっかり見回して状況を把握する事。
日頃からストレッチして、関節の可動域を広げておいて良かった〰️( ;∀;)/
死ぬかと思った〰️( ;∀;)/
そして
藪を抜け、崖をヨジヨジよじ登り、美しい自然にうっとりして…
そして…ついに遂に!
登頂出来ました。(´ω`)/
下山は来た道を下るのは滑落の危険があるので、今回の下りは『正規のルート』で下りました。
今回の登山も大変勉強になりました。
どんな場面でも、どう工夫したら行けるか。
それ以上先に進むのは危険な場合の判断。
今回の登山においても、日常生活においても、『○○だから無理!』等の心や言葉を発する人は1人もいませんでした。
『 こうすれば行けるんじゃないか?』
等、の言葉や心使いが絶妙なメンバーでした。
その心、言葉に道が開けていったのだと思います。
また、崖をヨジヨジよじ登る場面でも学びました。
前の方が行く足の置き場、手の置き場…
私と体格、身長、手足の長さが違う事を踏まえていないと大変な事になります。。(私の手足が短い♪)
自分の足場、手の掴む所。 同じ道をゆくにしても『違うんです』
東洋医学と言われるマッサージや指圧、お体の調整法も、先人と同じ道を歩む様に成長させていただくにしても、自分の足場、手の掴む所は違ってくるのでしょう。
この時代なりに、自分で登って行かなくてはならないです。
本を読むだけでは、その足場、手の掴む所は全く身につかないでしょう。
体と心と自然との対話に1日を使えたことが幸せです。
今回の伝説の登山道は何回かに分けて整備しながら下りの道も行くと思います。
体のコンディションを日々調えて、その日に備えておこうと思います。
何か目標や節目を作ると、ストレッチや運動なども長く続けられます。
生涯持続可能な努力の積み重ねが大切です。
私は74才の達人についていくのがやっとですからね。(´ω`)/
体は嘘をつきませんから、しんどいステージに立てば、自分が良く分かります♪
ではまたね。(*^^*)/