健康随筆 『健勝祈』

体の調整法を紹介 ・ 日々の綴り

自然と不自然 。。 竹笛の音(声)

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 私は趣味で竹笛を作って奏でて遊んでいます。

竹笛を学ぶきっかけは『呼吸を学ぶ』ためでした。

一瞬で深く息を吸い込みます。

そして、細く長く息を吹き続けて音(竹の声)を出し続けます。

 歌も同様に腹式呼吸であり、一瞬で息を吸い込み、声を出しながら長く吐くのです♪

 それでも何故に竹笛を『呼吸法』の学びの為に選んだのかと言うと、それは『細く長く続く息』に魅力を感じた事がありました。

 また細く長く吐く息の流れに『強く鋭く』吹き込むと1オクターブ高い音が出て、また2オクターブ高く音を出すことも可能になる事が魅力です。

 

 一瞬で息を吸い込み、長く吐き続ける呼吸…

これが、私が呼吸法を学び始めた頃に求めていた呼吸法だったのです。 

 ふしぎなことに、竹笛を吹いていると心は落ち着きました。

 聞く人には鼓舞するようなリズムとメロディーであっても、吹いている自分は深い落ち着きに浸り続けるから不思議です。。

 

 心と体は綿密に繋がっています。

竹笛はその繋がりを実感を持って教えてくれています。

 それゆえに、あまりにも好きすぎたのでしょう。

自分で作るのが楽しくなりました。

また作る作業に『上手く行かない』事が多くありました。(あります)

これらを克服する為の工夫をしてゆく過程の悩みや考え方、知識、経験、直感…心。。

 

これらが全て私自身の学びになっています。


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プラスチックの時代が訪れて、竹細工の需要が減り、竹林は不要のモノとされ、ことごとく伐採となりました。

 竹笛に適した竹は、 細くて、節間が長くて、肉が薄い事が特徴です。

 竹として丈夫な竹はこの条件の真逆にあります。

 

 例えば孟宗竹。

太くて、節間が短くて、肉が厚い。さらに筍のお味は最高です♪

 そうなると孟宗竹は駆逐されないで育てられますし、守られます。

 

 竹笛に適した竹は年々減っている実感があります。

 

プラスチックの笛もそれなりに音がちゃんと出ますが、音色になると竹笛とは全く違います。

 

 《 竹笛の声は人の声の様にみんな音色が違う》

人には(声紋)があり、声はみんな違うようです。

ここで音楽に取り組むとして、人間で合唱をするとします。 その時は、みんなでKEY(ドレミの音程)を揃えますが、音色(声)はみんな違うのです。

 だから人の合唱はすんばらしいのです! !

テレビや流行りの歌に合唱(グループ)があれば独りの歌を歌うのと全然違います。

 音の厚み、幅、深さ、響き…

合唱はKEYを揃えても、皆の音色が違うから素晴らしい響きを生みます。

 

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 竹笛もまた、人と同じく、同じ音色の竹笛はこの世に二つとありませぬ。。

 

 KEYや音ののピッチ(音程)は金管楽器、プラスチック製に劣ります。(私が未熟なだけですが)

とはいえ、歌を歌う歌手の方でも、キッチリと音程が取れているものではありません。

 キチキチのキッカリに音程が合わなくても美しいのです。

 それが自然というものだと思います。

 

今は流行りの歌にしても、コンピューターの音が多いものです。

 生音、楽器の演奏、木や竹の音(音色)。そして 太鼓の音…

 そこから外れないように生きていきたいと思っています。

 自然の声は、自らが自然そのものである事を気付かせてくれます。

 不自然な世界観に浸りきってしまい、自然を見失わないようにしたいものです。

 私達人間自身が自然そのものでありますから…

 

(⌒‐⌒)/