先日は登山して来ました。
行ってきたのは標高1000メートルの本富岳です。通称モッチョム岳と呼ばれています。この本富岳の頂上へ行ってきました。
片道が4時間。往復で10時間位かけて山頂を目指す登山コースです。
登山では自然との対話と、自分の体との対話を味わっています。
常々想うことがあります。
自然と不自然の2つについて…
登山中は足の置き方、体重移動に気を付けて進みます。
時には岩山をよじ登る場面や、ロープで岩山を登る場面もあります。
両手両足を使いこなしながら、四つ足動物になって体を使いこなして登る場面もあります。
不自然な体の使い方は、直ぐに膝や股関節を痛めます。
バランス良く、軸を骨に感じ取りながら一歩一歩大切に進みます。
日頃から体の手入れや、そこそこ鍛練しておかないと、とてもキツいコースです。
子供達もこのコースを大人達と共に登ります。
あまりのキツさと、山頂近辺の崖や岩と高さから来る恐怖に泣き出す事もあります。
これまで何度も行きましたが、いつも全員無事に下山しました。
私達大人でも大きな段差は、子供達から見るとさらに巨大な壁となって立ちはだかります。
そんな壁を一つ一つ乗り越えてゆきます。
壁に向かって『消えてくれ~!』て言っても消えてくれません。
迂回路を探しても更なる困難に至る為、目の前の壁は乗り越えなくてはならないのです。
一つクリアしても、延々と…延々と…壁は現れます。。
登山は人生勉強だとしています。
この地域の子供達は皆乗り越えて『生きる力』を山から授かってきました。
嫌なこと、困難な事が生きていればたくさん訪れる事だと思います。
それら困難は淡々と乗り越えてゆくのです。
何でここにこんな岩があるの?
あとどれくらいで着くの?
何でこんなにキツい事するの?
乗り越えてゆくしかないのです。。
山頂へ向かう途中では樹齢3000年の『万代杉』にも出会えます。
土のほとんど無い岩山の稜線に『根を張り巡らして、他の植物と根を絡め合い、互いに支え合って、岩山を鷲掴みするようにそびえ立つ万代杉』
苛酷な環境で学んだからこそ、3000年生きる力があるのだと想います。
ふと、人間も不自然な事をせず、楽ばかり求める事を止めたら、もっともっと健康的に長生き出来るのかも知れないな…
もしかしたら、そもそも人間は不老不死なのかも知れません。
心も体も、自分達が勝手に壊したりして、不老長寿への道を自ら絶っているだけの事なのかも知れないと…
万代杉に会うたびに、そう想うのです。
最後の最後には、ラスボスのような岩山をロープで登って山頂にたどり着きます。
足がすくむ場面でも、勇気を出して登ります。
帰り道も体の使い方に気を付けて下りて行きます。
呼吸、骨格、筋肉、心…
研ぎ澄まされて来ると、自分の血流まで感じられる時があります。
無駄な事に意識がいかなくなります。
無駄な動きをしなくなります。
そうしてみると日頃から随分と無駄な事にエネルギーを使ってしまっているな…
そう反省出来るのも登山です。
喉が渇いたら山から水を戴きます。
山の磨き抜かれた水はとても美味しいです。
『水は無味無臭』と表現されますが、とても味わいがあります。
水は体の中へ、植物の中へと入っては、また外に出て行く。。
循環というのも登山していると深く見つめる事になります。
人は不自然さ由来の不健康や、トラブルを体験しているのだとすれば、不自然さを正して自然な体と心のありように置き換えて行く事が出来れば、不自然さ由来の不健康やトラブルは消滅するのにね♪
不自然さを学ぶよりも、自然とは何かを学ばないとね♪
病気やトラブルにアレコレと意識を使うより、健康や自然にアレコレと気持ちを向けておいたら良いのです。
登山に行くと、自分の色々な『無い』『足りない』『間違った使い方』に気付く事が出来ます。
一つ一つ学びを活かして、また次の登山で確認してきます。(>.<)y-~
キツいけれど、行って良かった。また行きたいな…
そんな登山でした♪