健康随筆 『健勝祈』

体の調整法を紹介 ・ 日々の綴り

気圧と骨盤の関係。。そして気圧を踏まえた調整法。。

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長い手足を備え、使いこなせる日常。。

そんな日常を、体は喜んでいます。。

肩からの短い腕。 股関節からの短い脚。。

体は哀しんでおります。。

 

 気圧が高い時、低い時、それぞれ体に影響があります。 

 

 今回は気圧が骨盤(腰)へ及ぼすであろう影響を考えてみましょう。。

 また、気圧の影響を踏まえた骨盤の調整法もお伝えしますね♪

 

 

 気圧が低い時、つまり『低気圧』になると、腰がおもだるくなったり、筋肉や神経が痛みだしたり、疼いたり、痺れたりすることがあります。

 

 普段は なんて事無いのに、低気圧になるとひょっこりと出てくる症状だったり、あるいは低気圧になると日頃からある症状が酷くなったりしたりします。。

 

 これは何故でしょう??

 なにゆえに気圧の変動で腰に影響が出てくるのでしょうか??

 

 今回はそんなお話です。

 

 私たちは 『空気の海の深海魚』 です。

とても大きな水圧のような 空気圧に包まれて

生活しています。

 

 この 圧力は目に見えないだけに、 私たちは意識することから欠落している事が多いのです。

 図① 
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図①は空気が四方八方の全方位から、私達の体を圧しているイメージです。

  空気圧の外圧に対して、体は順応してバランスをとっています。

 

図②
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 バランスのとれている骨盤は 重力がかかるとバランスがとれる構造です、さらに 青色で示した空気圧が更なる安定感を作っています。

 図③内圧の暴走・・
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体の内側から外側へ作用する力・・

例えばたんこぶ。

 頭をぶつけてしまった時、高気圧のお天気の良い日にぶつけてもそんなに腫れ上がらないのに、雨の低気圧の時に、同じくらいのぶつけ方をしたのに、威勢よく腫れ上がった事が度々ありました。。f(^_^)

 これは内圧が上昇する時に、外圧(気圧)が強い(高気圧)か弱い(低気圧)かで変わる事だと想っています。

 

 たんこぶではないけれど・・・

腰、骨盤に置き換えて考えてみましょう。

 

    《 骨格が歪む力、外れてゆく力 》

 この歪み、外れてゆくような力は内圧の暴走と言えると想います。

 この歪みを外から押し込むように支えてくれているのが 空気圧 と言えます。

 

 この空気圧が低い時、体の支える力は弱くなります。

 

 図④
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 図④は 普段空気圧の力で歪む力が発生していても、押し込んで支えてくれているであろうイメージです。

 こんな場合、痛みなどの不調に気付く事はないので、自分は大丈夫だと想っているのです。

     そこに低気圧がやってくると・・・

 

図⑤

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 図⑤はバランスを崩してしまっている骨盤の図です。

 

 外圧が弱まる時、つまり低気圧になると・・

いつも骨盤を押さえて支えてくれている力が無くなる。f(^_^) 大袈裟に言ってそんな感じ・・

 

  ここでまとめてみましょう。

 

 普段は空気圧の力で体の骨格は安定しています。

 外圧と内圧のバランスがとれているということ。。

 高気圧ならば、さらに安定感のある支えをしてくれます。

 これが低気圧になると・・

いつも押し込んで支えてくれている力が抜けてしまう事になり、歪みを持つ方やずれる方向に(内圧が)ある方は、低気圧をきっかけにしてガタガタと不調をきたします。。

 

 ここまでまとめてみて、体調が悪くなるのは誰のせいでしょう?

 気圧のせいでしょうか?

 

 そもそも、ずれる方向に歪みを作っている自分のせいだと想います。。

 高気圧ならば気付かない自分の潜在的な特長を 気づかせてくれる低気圧。。

 私はそんな風に感じています。

低気圧は体の内側にある、普段気付かない事を気づかせてくれる。。

 そんな低気圧です。

 

 では低気圧の時に違和感でもあれば、早速調整してみるのです。

 今回は腰です。

 

 《 骨盤の調整法 》

これまでお伝えしているように、骨盤がバランスを崩す事って大抵、外側にずれることにより起きてきます。

 高気圧は空気圧で支えてくれている訳です。 その力が弱まるのが低気圧なのですから、ここで 骨盤を締め上げるように 締めこんでみたら良いのです。

 

・ おしりに力を入れて締め込みます。

おしりの穴ではありませんからね… 

おしりに紙を1枚はさむように力を入れてみて下さい。

 これで骨盤は締まります。

 これで失われた空気圧の代わりの力が発生して、骨盤はずれようとする力も(内圧)も消すことが出来ます。

 これは骨盤調整の入口です。

寝たままの状態であっても出来る調整法です。

 腰が痛い痛いと何もしないでいるよりも、積極的に体をコントロールしてゆきましょう。

 

 今回は腰(骨盤)でお伝えしましたが、この事は、全身に対しても、同じことが言えるのです。

したがって、これから先にお伝えしてゆく全身に於いても、今回の気圧の事は踏まえていてください。

 

 見えないものだけど・・ 在る。 存在する力・・

 見えないけれど、感じとるのです。。

 

 実感したら、やり取り上手になってゆきましょう。

 

自然のリズム、自然の呼吸に自らの呼吸を合わせるが如く。。。

 

 健康法とは特別な難しいことではなく、ごく自然なことなのだ。。

そんなところに行き着くものです。。

 

 低気圧は教えてくれます。

自分の中に在る無自覚な不自然を。。。