花瓶や植木鉢を高い所から下に落としてみたら…
その先に何がおこるか想像できます。
植木鉢は落としたら壊れます。
今回はしりもちについて考えてみたいと思います。
腰痛の方から『しりもちをついた』と聞くにあたり、改めて詳しく聞けば 足が滑ったとか、段差を間違えて踏み違えたとか。。
しりもちをついた事について聞けば、その様に答えられる事が多くありました。
私は質問を続けて、『普段しりもちをついていませんか?』
と聞きます。
すると殆どの場合、『しりもちはついていません』と答えをいただくものでした。
しかし、私は見たのです。 今、目の前でまさに その方がしりもちをついている事を…
普段はしりもちをついていない…と言っているそこで、私の目の前で、堂々としりもちをついていながらにして、堂々と『しりもちをついていない』とおっしゃられておられる……
うう。。
私は骨盤を花瓶や植木鉢だと思って、大切に扱います。
割れないように、崩れないように…
しりもちは、どこからがしりもちで、どこからがしりもちでないのか?
その定義はきっと無くて、痛みを伴った衝撃を感じた時をしりもちと判断しているのかな…
まあ その定義はどうでもいいので、今回のお話に入りますね(^-^;)/
これまで、『骨盤は開く』、開いて歪んで『正三角形が崩れる』事をお伝えしてきました。
そこを踏まえると、イスや床に座る時に、軽くであっても落下させているのだとしたら…
それはしりもちをついて、骨盤を壊していると言えると思っています。
実際に腰痛の方の生活を見ていると、イスに座る際も、床に座る際も程度に差はあれども、『ドスン』と衝撃の加わる座り方をしていました。。
私は目撃者です。
目の前で骨盤を壊す行為をはっきりと見ているのです。
多く方がこれはしりもちではないだろう…
と、そう思っているか、思うことも無く、考えたことも無い世界。。
私はその世界にいます。。
今から座ります。
おしりを後ろに引いてゆきます。
頭、腕は前に、おしりは後ろに…
すると…
着地はふわっと柔らかく座る事が出来ました。
その一方でしりもちをつくというのは、
このあたりで頭の前方への重心移動が無いため、おしりを後ろに引くバランスの限界が早く訪れてしまい…
落下するが如く、ドスンと座っているのが しりもちです。
しりもちをつかないように、優しく、ふわっと着地出来るように、手や頭を前にバランスを取りながらおしりを後ろに引いていきましょう。♪
着地ギリギリまでコントロール可能ですよ。
しかも筋力をそれ程必要としませんからね♪
それを言えば、立ち上がる際にも、それほど筋力を必要としないと言う事もみえてきます。
立ち上がる際には頭と腕を前方へ送ります。
多少勢いをつけると解りやすいと思います。
一切足に力を入れなくても、勝手におしりが浮き上がりますから…
その力を利用して、おしりの力を使って体を起こしたら…
足に力を入れなくても立てるでしょう♪
膝に負担を感じること無く立てるでしょう♪
植木鉢を骨盤と思って日常生活をおくってみましょう♪♪
生涯使っていく この体の扱い方が、日々上手くなってゆきますよ。。
丁寧で、優しく扱える事が上級者だと思っています。
力任せの体の使い方は、雑で乱暴な事が多くて、故障もいっぱいありました。。
最小限の力で最大の効果を得るという事が、体の在り方の答えになるのだろうと想っています。。
しりもちをつかない生活を意識してみて下さい。。
『今出来た!』『上手く出来なかった!』
なんてやり取りが身体との対話となります。
お体ともっともっと対話しながら生きてゆきましょう。。
目に写ること、聞くに至ることにばかり意識を持っていかれないように…
自分自身をもっと大切に。。
お体の存在を、存在感溢れる生活になりますように。。
無意識の世界にお体を放り込まないように。。
そんな風に想っています。。
(●´ω`●)/