前回 私は船酔いを克服しました。
私は子供の頃から車酔いが酷くて苦しんできました。
大人になって、健康について学び、実践してゆき、車酔い、船酔いの理由と 克服法を学びました。 更に自身で経験を積んで 『これなら誰にでも出来る』 という所に到達しています。
楽しみな旅行も、長距離移動で車酔いや、船酔いしてしまうと、せっかくの楽しい旅も体調不良を引きずってしまいます。
目的地に着いたらはしゃぎたくなるはずなのに…こころも体も酔いでダウンしてしまうのは辛いです…。
前回にお伝えした『腹式呼吸』が車酔いや船酔いを改善出来る方法であるとお伝えしました。
今回は、車酔い、船酔いの理由をお伝えします。
理由が分かると対策も取りやすいものです。
《 車酔い、船酔いする理由とは 》
車や船の揺れにより、首と頭がオーバーヒートするから酔うの…
これは どういうことでしょうか?
例えば車の運転手さんは車に酔いません。。
運転手さん以外の方が酔います。
運転手さんと、その他の同乗者の方との明確な違いがあります。
それは目線と目線に伴う 頭と首の動きです。
《 運転手さん 》 は 曲がるときに、進行先へ目を向けます。 それに伴い頭の向きも進行先へ動いています。 すると カーブを曲がる時に、 頭が振られない、 頭があまり動かないですみます。 からだ全体も、目線の動きに合わせてバランス良く進行先へとねじり動いています。
《 同乗者 》 は 曲がる方向を知りません。
そして曲がるタイミングや速度も知りません。
すると、 どうなるかというと、カーブで 頭や首が大きく振られます。
右カーブだと 左に振られて体が揺れます。
揺れを収束する為に、体は緊張して力を使います。
酔わない運転手さんは、進行先へ体をあらかじめ動かしているので(無意識に自然に) 体の揺れは小さくすみます。
酔う同乗者は、予測出来ない動きに 振り回され続けています。
《 車酔いの再現。。f(^_^) 》
ここから車酔いの理由を、絵を使って説明いたしましょう。
そして自らの体を使って酔いの再現も出来ます。
※ ホントに気分が悪くなりますから、試す方は あくまでも酔いの入口、きっかけを感じたら 止めて下さいね!
絵①
この図(絵①)は頭と首を示しています。
この頭を左右に振ってみるイメージが
下の絵②です。
絵②
頭はボール。首はバネの棒かゴムの棒だとしてみて下さいね。
左右に振ると棒のつけねの所にも負荷がかかります。。
体は半分以上が水分で出来ているという事も踏まえて、振り回されるボールをイメージすると、ボールの中(頭の中)の水分もずいぶん激しく負荷を受けています。。
耳の奥には 三半規管 という 聴覚のみならず バランス平衡感覚 を受け持つ器官があります。 振り回すボールの中の負荷は三半規管をオーバーヒートさせてゆきます。。
そしてゴムの棒(首と背骨)の根元を 手で持っている としましょうか。
すると、振られるたびに手に負荷を感じることになります。
《延髄と三半規管が オーバーヒート 》
絵③
先ほどのボール (頭) が振られ続けると、曲がって戻る事を繰り返す棒 (首と背骨) と頭は負荷 (運動エネルギー) により 発熱するようにオーバーヒートします。
首と頭のつけねには 脳の一部である 延髄があります。 また視床下部という器官も存在しています。。
視床下部は体温調節など、延髄は呼吸運動や血管拡張収縮の仕事を担っています。
ここが処理不能な、継続的な運動エネルギーを受け続けると、絵③の赤い印のようにオーバーヒートして、 機能不全に陥るというのが
『船酔い車酔いの理由』
であるのです。。(*^^*)
船酔いや車酔いを克服する為に色んな実験を自ら取り組んできました。。
上記の理由であれば、同乗者も進行方向へ目線と頭を自然に向けて、運転手さんと同じ動きに合わせていれば酔いのではないかな?
と考えて実践してみました。。
これは酷い酔いにはならなくなったけど、少し酔いましたし、少し気分が悪くなってからのリカバリー(復調)が叶いませんでした。
あるいは最初から横になり、寝てしまえば全く酔いません。f(^_^)
これが出来る環境があればよいのですが、満席の乗車の場合、横になれませぬ。f(^_^)
そして子供達であれば、旅行に行くのに 「寝ていなさい」と言われたから、目を閉じてもね、気分が昂ってねむれにゃいにゃ!!!
延髄や三半規管のオーバーヒートならば、
『クールダウンしてみれば良いではないか!』
その様に想いたち、保冷剤や冷たいドリンクを買って、首に当てたりして冷やしてみました。。
これも、そこそこ酔い止めに効果がありました。。 しかしなんだかスッキリとまで決まらないもどかしさがありました。。
ましてや船で仕事をする場面などでは、首を冷やすのも道具が必要になりますし、色々大変です。
道具がない場合はどうすればいいの?
そんな流れで 『腹式呼吸』 に辿り着いたのです。。
改めて前回のお話を読み返してみて下さい。。
腹式呼吸により、内蔵を動かす。。多くの血流を回す。 血流はオーバーヒート部位の熱も受けとりながら熱を散らしてくれるのでしょう。。
この腹式呼吸で船酔いと車酔いは克服出来ました。
呼吸に気をつけて、しんどくなりそうになったら大きくお腹を動かしきる腹式呼吸に取り組む。。
子供達にも実践できる方法です。
道具も必要ありません。
オクスリも必要ありません。
寝ていても、座っていても、立っていても出来ます。
気がついたらいつでも出来ます。
しかも無料です。。(*^^*)
ただの事をケチると後でお金がかかるもの。。
せっかくの楽しい旅も、スタートからしんどくならないように。。
バスや排気ガスなどの刺激も 酔いを増幅させる要素だと感じていますが、圧倒的に不利な環境においても『腹式呼吸』で乗り切れます!
腹式呼吸ってホントに凄いです。
是非 腹式呼吸を基礎にして、健康についての方法と理由を学んでゆきましょうね♪
腹式呼吸は奥が深く、健康法の基礎であり極意でもあるのです。
余談ですが・・・
1980年より以前に生まれた方はご存知でしょう。
凄いプロレスラーの『必殺の延髄切り』・・
延髄切りは船酔いを学ぶ際に、大いに参考になりました。。(;´□`)
うう。。