骨盤が歪むとはどういう事なのか。。。
それは・・ 《開く》 という事です。
あるいは 骨が外れる方向へ向かう事。
つまり 骨が《開く》《引っ張られる》方向性を持った状態が歪みであると感じています。
実際には 歪もうとしているのを、筋肉や靭帯が必死に緊張して固まって 、ズレたり歪むのを 食い止めている状態 を指している事が多いです。
これも《骨盤は開いている》という体の不調反応が出てきます。
なので、骨盤は開いていなくても、 開こうとする力が働いている状態に於いては、
《開いてしまっている》 つまり 歪んでいると観て行きます。
この状態で 骨盤の写真を撮っても 何の異常も無い事がほとんどでしょう。
しかし 見た目では確認出来ない異常は起きています。
私は『歪んでいる』と語りますし、
歪みを矯正して骨盤の調整を行い、体の不調を調えています。
・ 人体は 骨盤をはじめとして、骨格は開く(引っ張られる)方向性に とても弱い生き物なのです。
図①
骨盤は重力の作用で安定しています。
重力があるから安定しているのです。
引っ張られると外れます。
骨は 外れたくないから、筋肉や靭帯が頑張って緊張して、固まって、それ以上ズレないように守ってくれているのです。。。
『 これ以上持ちこたえられない…』
これが体の声です。 痛み 疼き 痺れ 張り コリ などの不調は 体の声、悲鳴ですよ。
図①を見て下さい。
骨盤の三角形の中に もう1つの三角形があるでしょう? 黒く塗ってあります。
背骨と両股関節を繋いだ三角形です。
ここに重心があると体幹が機能します。
図② こんな姿勢は、骨盤の崩壊をイメージしやすいと想います。
この状態では 重心が三角形の外に飛び出しています。 小さくて見にくいのですが、体重は 左のおしりの外側に向かって 作用し続けます。
・これが骨盤が開こうとして 歪もうとしている状態です。
・股関節も外へ開こうとしている状態です。
・これ以上 骨盤が左へ開くのを必死に食い止めてくれている 左の腰の筋肉は大緊張して しんどくなります。
・股関節はこれ以上骨が外にズレていかないようにと、股関節回りの筋肉が必死に食い止めてくれています。
(筋肉の力には限度がありますから、いずれ限界を迎えて 故障に発展してゆくのでしょう)
・通常であれば 姿勢を元に戻せば、筋肉の作用と 体重と 重力の作用で 骨盤は安定に戻るものです。
しかし 長時間の異常姿勢であったり、強い負荷がかかった時は、元に戻りきれずに歪みに対応した緊張が続く事になります。
図③
一旦 骨盤が開くように歪み出すと、筋肉や靭帯の緊張を様々な症状で感じる事になります。 そして歪みが定着すると・・・
図③のように骨盤は三角形でなくなります。
これが意味することは、重力(体重)がかかると、どんどん外へ外へと開くように 崩壊し続ける事になるという事です。
なんとかしなくてはなりません。。
体重を減らしますか?
筋肉をつけますか?
マッサージで筋肉を弛めますか?
☆ これらでは 不調の解決にはなりません。
骨盤を引っ張る力が作用する場面は、日常的にたくさんあります。
体重がかかって骨盤が歪む事よりも、
体重がかからないことにより、 骨盤が開く事の方が多いとおもいます。
図② に於いて見てみましょう。
体重は骨には無くて、
股関節の外側のお肉に体重が乗っています。
つまり 骨で立つのではなく、お肉で立っているのです。
ですから 骨盤と股関節は、外へ 、外へと引っ張られて、開こうとしてバランスを崩してゆき、その開きをくい止める為に筋肉や靭帯が固まる。。
骨で立つ方が 絶対に楽なのに・・・
何故か みんなしんどい方を使う。。
お肉で立ってたら体を壊すし、しんどいのに。。
休めの姿勢って 全然休んでないじゃん!!
・・( ̄ー ̄)
骨に体重が乗っていない状態の事を、
『体重が抜けている』と表現しています。
体重を骨に乗せれば、骨は『しめこまれる』方向性を取りはじめます。 そこに動き等の体操が的を得ていれば、骨盤、骨格の調整が出来るという事です。
☆ 骨盤は 開く事でバランスを崩します
☆ 開く崩壊のメカニズムは、体重を骨に乗せていないからでしょう。
《問われるのは、体重や筋力や柔軟性ではなくて、 体の上手な使い方 》であると想っています。
骨で立つという、 骨の感覚 こそ研ぎ澄ましてゆくべきです。
次回は図②を例にして、『骨で立つ』立ち方と、『骨が開く』ってどういう事なのかを
『実感出来るように』掘り下げてお伝えしますね。 (^-^)/