足を揃えて下にある物を拾います。
ここで前回の『カカト重心』を活かして、さらにおしりとカカトは繋がっている事から、おしりを使って下にある物を拾ってみましょう。
ここでの動きが自然に出来るようになれば、膝や腰を痛める事は激減するでしょう。
今回は足を揃えたまま、しゃがんで物を拾います。
・カカトに重心を感じましょう。
そこから、おしりを引いてゆきます。
頭はおしりが抜けた空間にストンと落ちていく感覚で下げてゆきます。
おしりを充分に引きましょう。
するとカカトとおしりで前後のバランスがとれると思います。 膝は適当に曲がりますが、膝の位置はあまり前後しません。
膝が前後しないから、膝に負担がかからない姿勢が作れます。
よくわからない場合は、おしりを引いてゆくとつま先が浮きそうになる辺りを体感してみると良いと思います。 その時に膝と腰の軽さがどんなものであるのかも感じてみて下さい。
持ち上げてくる時には、おしりの力で体を起こしてゆきます。
背骨は竹のようにしなります。
やはり腰も膝も負担がありません。
おしりが体の芯を作ります。
それでは、持っている物を下に置いてみます。
ここからおしりを引きましょう。
膝があまり前後しないと思います。
膝にも、腰にも負担をかけずに下に物を置くことが出来ました♪♪
もし、つま先に重心があると・・
腰と膝に負荷を感じます。
おしりの引きが充分でないために、膝と腰のバランスを取るために筋肉が緊張し始めます
持ち上げる時には『太ももの表』の筋肉を使っていると思います。
つま先の方に重心があると、膝と腰に負担がかかることが体感出来ると思います。
おしりの引きが充分でないために、膝の位置が大きく前後します。これが膝を壊す世界です。
・年齢を重ねると、出来るだけ小さな動きですませようとする傾向が出てきます。
これについては『 小さな動きで済まそうとするから体には大きな負担になる 』
ということを踏まえておいて下さい。
反対に、『 大きな動きを作るから負担が小さくなる 』
と言う世界があるのです。。
私達は後者の世界に浸り、体の使い方が上手くなってゆきたいものです。。
そしてもう1つ。
拾いたい物と拾う手の距離を縮めようとする。すると 手が先行して動きます、そして足りない動きを他の部位が後手後手につじつま合わせの動きをします。
これも痛める要素です。
常におしりが先行していれば体の動きはスムーズで万全なのです。
(このお話は改めてお伝えいたします)
おしりが大切なのです。
おしりがバランスの主導権を持ちます。
おしりが主役なのです。
おしりと力で直通しているカカトへの理解を深めてゆきましょう。
(^-^)/