腹這いになって曲がった腰を伸ばして、反らしてゆく。。
そこからの姿勢の移行はとても大切です。
今回はそんな姿勢の移行を丁寧に行います。
座ったり、歩いたり、立ったり、寝たり。。
これらの動作に大切な事がいっぱいあります。
そして、それぞれの動作への移行もまた…
大切な要素がいっぱいあるのです。
ここでは1つ、『籠つくり』の後、起き上がる為の動作を取り上げてみましょう。
曲がった腰を元に戻す体操をしています。
籠つくりの後にも、すぐに起き上がらないで暫くお腹を伸ばして腰を反らしています。
ここからがポイントです。
上の写真の、足の先は 白いトタンの近くにあります。
ここから、『肘を手前に引きます』
すると体全体は頭の方向へ移動します。
足先を見てください。
トタンから離れました。
ここでの力は腕と腕として機能している肩甲骨が担います。
つまり足腰は脱力しています。
ここで足腰の力で起きようとするのは、腰に負担がかかるため、しない方が良いです。
間違ってはいないのですが、腰を痛めている方は、ここで腰を痛めるでしょう。。(*´-`)
おじいちゃん達が行うには、あまりにも乱暴な体の使い方。。
雑な使い方だと想います。。
体力のある方は、えてしてこんな起き方をしています。 それで起きれますからそれでもまあ良いのですが…
せっかくなので腰に一切の負担をかけない起き方をここで紹介します。
肘を手前に引きつけて体が頭の方向へ移動できたなら。。
今度はまた、肘を着いたまま、頭の方へ押しながらひざを曲げてみます。
すると腰は勝手に浮き上がると思います。
そのままお尻を後ろへ引いてゆきましょう。
腰も背中も気持ちよくストレッチ出来る体操になります。
そこからは片腕づつ動かしましょう。
左腕を手前に引き。。
次に右腕を手前に引く。。
…繰り返すと…
体は起きてきました。
ここから座ったり、立ったりが楽に出来ます。
些細な事なのですが、こういう事が健康体操には必要不可欠な要素だと想っています。
この動作は腰に力を入れること無く、姿勢の移行が完了出来ます。
腰痛の改善を目指す時。 腰の曲がりを元に戻したいのであれば、姿勢の移行を習得しなくてはなりません。
せっかく腰に良いことを体操でしていても、終わりかたや移行が良くなければ、また痛める事になりますし、効果もありません。。
細やかな移行の観察は、骨格への意識。
筋肉への意識、内臓への意識を踏まえつつ完成度をあげていかなくてはなりません。
誰であっても、 年を重ねるごとに体の使い方は上手くなり『最小限の力で最大の効果を得る』効率の良い体の使い方へと成長を遂げてゆけるはずです。。
今回はその中の1つを紹介いたしました。。
(^-^)/