ランニングしている時に 「わき腹が痛くなった事」はありませんか?
横っぱらとかお腹とか…
走っているとだんだん横っぱらが痛くなってきて走れなくなる事。
経験があるでしょ f(^_^)?
今回は内臓と運動のお話をしますね。
ぜひ 日々のお体のお手入れに活かして下さい。
《 走ってると横っぱらが痛くなる 》
痛くなる原因はなんでしょうか。。。
私は内臓の血流に答えがあると思います。
運動によって血流が変わります。
『運動により内臓が貧血になるから内臓が痛くなる。。』
私は長年の実践と経験に基づき、その様に実感しています。
運動をすると運動している筋肉に血液が多く集まります。
…
「多く集まります 」って 血液はどこから集まってくるの (>_<)??
それはきっと 内臓 からでしょう。
以前にお伝えした、
『どこか充血なら、どこか貧血』
『実と虚』
この2つを読み返してみて下さい。
ご飯を食べたら、胃のお仕事が始まります。
消化というお仕事にたくさんの人(血液)が動員されます。
胃腸等が頑張って仕事をしている状態は、胃腸が充血している状態 (実) です。
この時の手足の筋肉には、血液が必要最低限居てくれれば良いので、血液は少なくなっています。(筋肉の貧血にはなっていないくらい)
ランニングや筋肉のトレーニング等の筋肉の運動が激しくなってくると…
筋肉の運動の継続に必要な血液量を確保したいので、筋肉には血液が多く集まります。
血液は筋肉の運動に必要な酸素や栄養を運んでくれたり、代謝された二酸化炭素や老廃物を運び出してくれます。
《 例えば胃腸の声 》
「ご飯が来たね~
よ~し、消化のお仕事頑張るよ♪
血液達~。集まって来て~。」
こんな風にたくさん集まってくれた血液達と共に消化のお仕事を頑張ります。
《 例えば血液の声 》
「 お、ご飯を食べたから胃腸の仕事が始まるよ。 胃腸へ行こう! 」
・ところが ここで激しい運動が始まると…
血液「ん? 筋肉に行くことになったよ! 」
胃 「あれ?血液達筋肉へいっちゃうの?」
「まだお仕事終わってないのにぃ~」
消化作業に必要最低限の血液を残して、余力の血液は筋肉へと移動します。
筋肉は2種類あって。
①ランニングや筋肉トレーニング時の体を動かす骨格筋(随意筋) 意図的に動かせます。
②消化等で活動する内臓達も筋肉です。
内臓は平滑筋 (不随意筋) 意図的に動かせません。
スポーツすると
②の血液が減り①の血液が増えます。
食事をすると
②の血液が増えて①の血液が減ります。
充血と貧血、実と虚の運動における関係性はわかりましたか??
改めて 走ってると、なぜ横っ腹が痛くなるのでしょう…
走ってると、内臓の血流が減って、内臓が貧血気味になり続けるからだと思っています。
臓器が処理不能に陥りそうな時、或いは処理不能に陥ると 痛みという体の声を臓器が上げていると思っています。
そうであれば…
運動時には内臓の血液が減る傾向にあると言えると想います。。
スポーツ、運動には様々な利点があります。
また、やり過ぎや不足は それぞれ不調の元にもなります。
これから その運動のバランスを目的に合わせて選択出来るように、複数回に分けてお伝えして行きますが、 今回は 運動時には内臓の血流量が減る という事を覚えておいてほしいのです。
《 運動時には内臓の血流量が減る 》
だから走ってると横っぱらが痛くなるの。
運動時には内臓の血流量が減って、臓器が貧血傾向に(虚) となり、処理不能のサインを痛みで教えてくれている。。
そんな風に思うわけです。
走ってると横っぱらが痛くなる。
走るのを止めたら痛みは無くなります。
しかし、 持久走大会などであれば走り続けたい!
《 走っていながら 痛みをとりたい。 》
こんな時、どうしたら走り続けながら痛みをとる事が出来るでしょう。。
答えは 腹式呼吸 です。
しっかりお腹を動かす呼吸をする事で、内臓の血流を速めるようにお手伝いします。
血流が速まれば、たくさんの血液が常駐してなくても、内臓のお仕事はなんとか出来る様になるのでしょう。
私は走っていて横っぱらが痛くなっても、痛みを腹式呼吸により取り去ることが出来ます。 走るペースを変えなくても可能です。
そんな経験を長年積んでいると、最初から痛くならないようにコントロールして走る様になります。
コントロールって何を?
それは 《 呼吸をコントロールする 》という事です。
腹式呼吸で走る。
腹式呼吸で歩く。
腹式呼吸で暮らす。
腹式呼吸ですごす。。
これまで多くの方のジョギングを見てきました。
手足を一生懸命動かす事、しんどくなっても動かし続けなくてはならないから…
呼吸は 受け身的で積極的にならず、運動時の主導権を得ていない。。
そんな方は大抵 毎回 横っぱらが痛いよ~ っておっしゃっていましたよ f(^_^)
ここまでのお話を踏まえると、
しっかり食べた直後の運動は横っぱらが痛くなる事も分かると思います。
さて さて とことん 腹式呼吸って大事なんです。
これを抜きにして 健康法、調整法は語れませんから…
運動不足は万病の元です。
心地よい運動を取り入れた日常を送らないと、私達人間という生き物がダメダメになってしまいます。
外出できず、お部屋の中で行う運動は、ぜひ 取り組む運動のリズムに合わせて大きめの腹式呼吸を組み合わせて行ってみて下さい。
内臓の血流が良くなりながらの骨格筋の運動は『内臓脂肪の燃焼』『内臓の活力の向上』
に繋がります。
これまで色んなダイエットを試みてもなかなか上手くいかなかった方は 腹式呼吸を主体とした運動を練習してみましょう。
きっと良い事が訪れます。。。
《 お部屋の中でランニング? 》
先ほどの様に外出出来ない場合に、ランニングしたい。。
ランニングマシンもない。。
(私も持っていません…)
私は立ってその場で足踏みをします。
踵を浮かせますが つま先は浮かせません。
肘を曲げて 手を振りながら腹式呼吸を始めます。
踵を浮かすと膝が曲がります。
まるで軽くジョギングしているようなリズムで 骨盤、肩甲骨が動くのを意識しながら、腕を降り、リズムよく腹式呼吸します。
心地よい運動になりますよ。
きっと5分位すると、体はお腹周りから温かくなってきて、全身がぽかぽかしてくる事でしょう。。
内臓の血流をしっかりと作りながら、軽い①の骨格筋の運動をしていると、
①にも②にも均一に血液が回っているバランスが作り出せると思いますよ (>_<)
ジョギングのアドバイスをする時には、腹式呼吸重視の走り方をお伝えしています。
イメージのコツは、
『手足の動きのしんどさより、腹筋等の呼吸筋の方がしんどくなるくらいがちょうど良い』
という練習です。
ペースは 早歩きのペースのまま、ジョギングのフォームに切り換えるの。。
これまでと違った世界が体験出来ると思います。
激しい運動にも利点があります。
低強度の運動にも利点があります。
目に見える筋肉ばかりに気を取られないように…『内臓も運動できるのだ』という意識をもって、内臓の運動を腹式呼吸で叶えてゆきましょう。。
内臓は調います。
腸をはじめとした臓器の血流の促進は
『免疫力アップ』にきっと繋がります。
私もランニングやジョギングする時には、必ず吐くと吸いをお腹でコントロールしながら行います。
ペースアップのタイミングは 『吐く時』
筋肉には息を吸いながらでは力が入りません。
腹筋運動も息を吸いながら体を起こすのは困難だと思います。
息を吐くか、止めて力を入れるとグッと力が発揮できます。
余談ですが、武術において…
達人は相手の呼吸を読む事に長けておられます。。
体の遣い手になってほしい。。
体の遣い手の達人になってほしい。。
どんな難局が訪れようとも、体を自在に使いこなして乗り切れる私達でありたい。。
ところで鼻うがい、上手くなってきましたか・・・?
(^-^)/