健康随筆 『健勝祈』

体の調整法を紹介 ・ 日々の綴り

四つん這いになって 『復活への突破口を開く』

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私達は、産まれてからの乳幼児期に1年くらいの期間、『 四つん這い』の『ハイハイ』をして過ごしながら 立ち上がれる様になりました。

 

人類の進化の過程を見ても、海の生き物から始まり、 四つ足歩行を経て、 そして2本足歩行へと進み、今現在に至ります。

 

私達の体は、お母さんのお腹にいる時に、単細胞生物から始まる、永い 永い 進化の過程を、一気に 僅か10ヶ月あまりで辿ります。

 

そしてから、産声をあげて『バブちゃん』となり、ハイハイをしながら立ち上がって来ました。(^-^)/

ヨチヨチ歩きを経て 走り回る子供を経て 大人になって 今に至るのです。

 

ふう。。

 

永~い歴史を 一気にまとめたので1息つきましょう。。

(腹式呼吸でね)

 

ふう。。

 

進化の過程は 壮大で 偉大であります。

 

そして、

ここを健康法として 認識したいのが今回の狙いです。

 

四つん這いが 如何に優れた健康法なのかを 多くの方と共有出来たら嬉しいです。。

 

そこで 私が体験した 実例の1つを取り上げる事にいたします。。

 

『四つん這い』と『ハイハイ』で復活した おばあちゃんのお話です。

 

当時85歳のおばあちゃんです。

この方は 内臓にいくつかの持病をお持ちでした。

色々あって 歩行が困難となったので、今後は寝たきりになるだろうという事で、専門家を交えて ご家族での話し合いを持たれていました。

バリアフリーの家にしていく事や、

ご家族の方が これからの介護をどの様にしていくのかを話し合っておられる段階で、

ご家族の方から 私の方へ おばあちゃんのマッサージの依頼がありました。

 

私は おばあちゃんの実情を、ご家族の方から聞きました。

そして おばあちゃんご本人様からも 体調の現状 をよくお伺いしました。

家の中の移動も車椅子になるだろうとか、

杖をついても数歩しか動けない事。

この先のリハビリの在りようとか。。

 

よくよくお伺いした上で…

 

私の語った事。

私 『おばあちゃん、四つん這いになれますか?』

 

おばあちゃん  『なれると思う』

 

私 『今 出来そう?』

 

おばあちゃん    『やってみようか・・』

 

 おばあちゃんは、早速 ベッドの手すりに捕まりながら 降りるように 床に 四つん這いになりました。

 

私  『おばあちゃん、四つん這いになれたね、  良かった~。  そしたらね。 そのまま ハイハイしながら、食卓まで移動してみて下さい。』

 

 おばあちゃんは、私の言う通りに ハイハイをして 食卓へ移動する事が出来ました。

 

私 『じぁあ 椅子や テーブルに捕まりながらで良いから、起き上がって 椅子に座って下さい。』

 

おばあちゃんは、捕まりながらゆっくりと椅子に座る事が出来ました。

 

娘さんが おばあちゃんにお茶を出しました。

 

おばあちゃんは、ゆっくりとお茶を飲みます。。

 

 

私 『車椅子を使わないで、ここまで(食卓に)1人で これたじゃん♪(^-^)/』

 

私から娘さんへ 『四つん這いが出来て ハイハイで移動が出来たので、家の中の移動は 四つん這いとハイハイで行う事にしたらどうですか?』

 

私 『これなら 娘さんも おばあちゃんに付きっきりの介護をしなくて良いし、

ハイハイで移動していれば おばあちゃんも いづれは 立って歩けるようになるかもしれませんよ。』

 

私  『板の間をハイハイするのは、膝も手首も痛いでしょうから 生活の動線(通路)はマットを敷いて痛くない様にしましょう。』

 

私 『これから1ヶ月位の間は、バリアフリーをマットを敷く事にして 様子を見てみませんか?』

 

娘さん 『おばあちゃんが 独りで動けるなら助かるから それでやってみようかな。』

 

おばあちゃん 『これで(ハイハイで)移動してみる』

 

(^-^)/ (^-^)/ (^-^)/

 

 そんな会話をしたのちに、 隣にある畳の部屋に布団を敷いてもらって、おばあちゃんにはハイハイでお布団まで移動してもらいました。

そして 私はおばあちゃんにマッサージの施術を行いました。

 

ここまで おばあちゃんは、

車椅子を使うことなく。

杖をつく事なく。

ご家族の介助もなく。

 

おばあちゃんは 自力で、畳の部屋へ移動して、ベッドではない床に敷いたお布団に 横になることが出来ました。

 

 

私は 2週間後にもマッサージに訪れました。

お家の動線にはマットが敷かれていました。

そして おばあちゃんは、ごく自然に『四つん這い』と『ハイハイ』を生活に取り込んで家の中を移動しておられました。

 

ゆっくりと。。

急がない移動。。

深い呼吸。。

そして お尻の筋肉を動かす意識を持つこと。

 

これらの4つほどをアドバイスして、マッサージの施術もして 2週間後にもまた マッサージをする事にしてこの日を終えました。

 

そしてまた施術の日になりました。

四つん這いを始めてから1ヶ月ほど経った時期です。

 

4つほどのアドバイスから2週間が経ち ハイハイに少し『力強さ』が感じられました。

掴まり立ちや、掴まっての四つん這いへの移行もスムーズに感じられました。

 

  マッサージを終えて 2週後の施術の予約をいただいたので、再び2週間後におばあちゃんに会いに訪れました。

 

この時は 四つん這いを始めて およそ1ヶ月半経った頃になります。

 

 おばあちゃんに会うと、おばあちゃんは 杖をつきながら歩いていました。

 

おばあちゃん 『もう 歩けるよ。』

おばあちゃん 『まあ 膝や腰も痛いけど、歩けるよ。』

 

 この頃には おばあちゃんは、ゆっくりと2本足で立っての移動が出来ていました。

 動きを見ての印象は、杖をつきますが、 杖に頼りきっていない体の動きだと思いました。

 

 そして 驚いたのは、この頃には手押し車を使用して、外の庭の畑へ行けるようになっている事でした。

 

 大好きな 畑のお話をされている時の おばあちゃんは、キラキラしてとっても可愛かったです。

 

娘さん 『おばあちゃん 元気になって良かった~♪』

 

 ご家族の皆さんは おばあちゃんの回復をとても喜んでいました。

 

その後 10年間、おばあちゃんは体調に波はありましたが、とても元気に過ごされました。

 

 

四つん這いと ハイハイをきっかけに 『復活』 してからの10年間、 ずっと元気に畑へ行ける日々を送られました。

 

寝たきりになる事も無く。

車椅子生活になる事も無く。

介護になる事も無く。

 

10年経ち、年齢の事もあり、おばあちゃんは他界されたのですが。

 

他界されるその日も 午前中は畑に行って お野菜の収穫をされていたそうです。

 

私が強い信念として持っている想いは。。

《 2本足で立つ事、歩く事が困難になった時は、もう1度赤ちゃんからやり直す  

 

これを 多くの方にお伝えして来ました。

四つん這いになり、ハイハイをする事で再び立ち上がれる様になる為の 体の準備を調えるのです。

《 再び歩けるようになる為の 『復活への活路』を、四つん這いとハイハイに見出だす 》

という事です。

 

赤ちゃんは杖をついて歩きませんよ。

赤ちゃんは車椅子で移動しませんよ。

赤ちゃんは立ち方、歩き方を 『理屈で学びません』

 

おばあちゃん達にも、赤ちゃんと同じく 細かい理屈は要らないと思います。

ハイハイを懐かしみながら 体調を調える調整法として 取り入れられたら良いなって思います。

再び立ち上がれる日を楽しみにして、

もう1度 進化のプロセスをたどる事。

 

赤ちゃんからやり直すという事。。

 

四つん這いは偉大な健康法であると思います。

 

復活への突破口を開く大きな可能性を持った  『四つん這い』 そして 『ハイハイ』 を健康法に取り入れてみて下さい。

 

次回は 『誰にでも効果のある 四つん這いと   その意義』をお伝えする事にしましょう。。