私が肘や手首の故障を扱うにあたり、その多くは前腕にある2本の骨の位置が、少し開き気味になってしまっている事が多かったです。
《 少し開き気味になってしまっている骨 》
これまでにお伝えしたように、前腕には骨が2本あります。
この骨のスキマには『筋肉』があります。
この筋肉が疲労などで充血して膨張したり、硬直したりするわけです。
筋肉が膨張していたり硬直している時に、手首や肘に『捻り』『屈伸』『強い筋力を発揮』する場面で、希に骨が筋肉に弾かれるように内側から外側へ押し出されるようになります。
通常は元の位置に戻ります。しかし疲労の度合いがひどかったり、限界を越えた可動域に達したり、これらにスピードが加わる事により、元の位置に戻りきれず、少し歪みを残したままになる事があります。
歪みを残したまま、再びスポーツ等を行っていて、決定的に炎症を起こしてしまう事もあるようです。
肘や手首の痛さや、可動域が狭くなるような場合にはこのような2本の骨が開き、ズレを生じているかもしれないと見込んで、2本の骨のスキマのおにく♪を充分に緩めてから『締め込み』を行います。
肘や手首の故障に臨む際は必ずこの対応をします。
そして自分で出来ます。
スキマのおにく♪をマッサージして充分に緩めてから、締め込みの調整をかけます。
《前腕の締め込み調整法》
まずは手のひらを上に構えます。
反対の手で『2本の骨を挟むように把握』します。
皮膚をたぐり寄せる様に把握しましょう。
裏側から見ると手の把握はこのようになります↓
2本の骨が『寄る』感覚を感じ取って下さい。
次に手のひらを上に構えたまま、グーとパーに手のひらを握ったり開いたりします。
先ほどの把握は持続しています。
把握した手の力はそれほど強くなくても良いです。
そして把握は『持続圧』で行いますので、ぐりぐりしなくていいです。
このグーパー時に『骨が寄ってくる感覚』『骨が寄せられる』感覚が感じ取れると思います。
これだけで、肘や手首の不調が解消する事もあります。
次に手首側にも同様に『把握』をかけましょう。
裏側から見ると↑
ここでもグーパーを行います。やはり手のひらは上に構えたまま、行って下さいね。
グーパーの後は手のひらを上に構えたまま、手首を回してみて下さい。
まだ把握は解いてはいけません。(*^^*)
手首をぐりぐり回します。
手のひらを上に構えたまま回します。
パーにして回しても良いです。
調整が上手く行くと↑のイメージになります。
手のひらを上に構えたまま行うのは、
骨がクロス(交差)するのを防ぐためです。
クロスしていると『把握が効かなくなります』
把握して、2本の骨を締め込む事が重要ですよ♪
スポーツ後に行ったり、パソコンの使いすぎ等で手首や肘が変な感じになっていたら、是非実践してみて下さいね。
すぐに肘や手首の痛さや可動域が狭くなるような故障は改善されると思います。(*^^*)♪